古典
西洋古典・室内楽・交響曲・オペラ・現代音楽・劇伴
オペラ・セリア
18世紀イタリアを中心に流行した、神話・古代史を題材とする3幕構成の正歌劇。
オペラ・ブッファ
18世紀イタリアの喜歌劇。市民的日常と滑稽な人物像を題材に、軽妙なアリアと重唱で展開する。
交響曲
管弦楽のための多楽章作品。古典派に確立し、ロマン派〜現代に至る西洋音楽の中心的器楽ジャンル。
カルナーティック古典
南インドの古典音楽。クリティと呼ばれる作曲作品の演奏とラーガに基づく即興を伴う。
ガザル
ペルシア・ウルドゥー詩を歌う、北インド・パキスタンの抒情歌曲。
ヒンドゥスターニー古典
北インドの古典音楽。ラーガとターラを基盤に即興演奏を展開する。
ビデオゲーム音楽
ビデオゲームの音楽全般。1970年代末の業務用ピコピコ音から、現代のオーケストラ/電子楽曲まで含む大ジャンル。
JRPGサウンドトラック
日本ロールプレイング・ゲームを中心とした、シネマティック志向のゲーム音楽。
スーフィヤーナ・カラーム
カシミール地方のスーフィー古典歌曲。
ビジュアルノベル音楽
美少女ゲーム/ビジュアルノベルの劇伴を中心とする、日本ローカルに発展したエレクトロ・ピアノ重視の劇伴文化。
謡曲
能の声楽部分。シテ・ワキ・地謡による無伴奏的な歌唱。
雅楽
奈良・平安期に大陸から伝来した楽舞を母体とする、日本最古の宮廷音楽。
クリティ
カルナータカ古典音楽の中核となる三部構成歌曲形式。
ティラーナ
カルナータカ古典の高速器楽的歌曲。
ヴァルナム
カルナータカ音楽の教則的・舞踊的曲形式。
アルス・アンティクア
13世紀フランスを中心に展開した、ノートルダム楽派以降〜アルス・ノヴァ以前の中世多声音楽の様式。
アルス・ノヴァ
14世紀フランスで、フィリップ・ド・ヴィトリの理論書を旗印に展開した新しい多声音楽の潮流。
アンダルシア古典(ヌーバ)
9~15世紀イベリア半島アル・アンダルスで成立し、レコンキスタ後にマグレブ諸都市が継承した、組曲ヌーバを基本単位とするアラブ古典音楽。
イエメン伝統音楽(サンアーニー/ハドラミー)
イエメン高原のサンアーニー詩歌と海岸ハドラマウト地方のハドラミー音楽からなる、アラビア半島最古の音楽伝統群。
イギリス・マドリガル楽派
1588〜1627年頃に英国で花開いた、イタリア・マドリガーレを翻案した独自の合唱学派。
イタリア・ロマン派オペラ
19世紀イタリアの中心的オペラ伝統。ベルカントから後期ヴェルディに至る。
イラク・マカーム
バグダードを中心に発達したアラブ古典の特異な伝統で、独自の即興体系と固有の伴奏編成チャルギを持つ。
ウイグル十二ムカーム
新疆ウイグル自治区の、12の組曲からなる古典音楽体系。
エジプト古典(ウンム・クルスーム時代)
20世紀前半~中盤のカイロで、ウンム・クルスームを頂点に成立したアラブ世界共通の古典歌謡様式。
オルガヌム
9〜13世紀にプレインチャントの旋律へ別声部を重ねて生まれた、西洋最古の多声音楽の総称。
カイ・リュン
20世紀初頭ベトナム南部で生まれた、伝統と西洋を融合した改良劇。
カヤール
ヒンドゥスターニー古典声楽の現代的主流様式。
カンタータ
独唱・合唱と器楽伴奏による、レチタティーヴォとアリアを連ねた声楽曲のジャンル。
カー・チュー
ベトナム北部・中部の高度に洗練された室内歌曲伝統。
キャンディアン音楽
スリランカ中央高地の宮廷舞踊伴奏音楽。
サインワイン
ミャンマーの円陣型太鼓・銅鑼アンサンブル。
サード・ストリーム
1957年ガンサー・シュラーが提唱した、クラシックとジャズを統合する第三の流れ。
シャンソン(ルネサンス)
15〜16世紀フランス・フランドルで流行した世俗多声歌曲のジャンル。
シュトゥルム・ウント・ドランク
1760年代末〜70年代の中央ヨーロッパで、激情的な表現を志向した古典派音楽の一潮流。
ジャワガムラン
中部ジャワの宮廷で発達した青銅打楽器合奏。緩慢で瞑想的。
ジングシュピール
ドイツ語による音楽劇形式。歌唱と話し言葉の対話を交互に挟む点が特徴。
スペイン国民楽派
19世紀末〜20世紀初頭スペインで、フラメンコや地方民謡を芸術音楽に統合した楽派。
スンダガムラン
西ジャワのスンダ族による、より旋律的で軽やかなガムラン。
ズンドラ
ブータン王国の宗教・古典歌曲伝統。
ソナタ(古典派)
独奏楽器ないし独奏+鍵盤による多楽章器楽曲。古典派の中心的ジャンル。
タッパー
パンジャーブのラクダ駆りの歌から派生した、超高速装飾の準古典声楽。
タラブ
20世紀前半のエジプトで隆盛した、アラブ古典音楽を背景とする情感豊かな歌曲様式。
チェコ国民楽派
19世紀後半のボヘミア・モラヴィアで、チェコ民族文化を音楽で表現した楽派。
チュニジア・マルーフ
チュニジアが継承するアンダルシア古典の地方様式で、ヌーバ組曲を独自に編成した宮廷由来の伝統。
トゥムリー
ヒンドゥスターニー準古典声楽。恋愛と感情表現を主題とする。
トッカータ
鍵盤奏者の名人芸を披露する、自由形式の即興的鍵盤曲。
トリオ・ソナタ
2つの旋律楽器と通奏低音による、バロック室内楽の中核形式。
トルコ古典音楽
オスマン宮廷以来の伝統を持つ、マカームを基盤とするトルコの古典音楽。
トルバドゥール
11〜13世紀の南仏オック地方で、宮廷風恋愛詩を作詞作曲した詩人音楽家たちの伝統。
トルヴェール
12〜13世紀の北仏オイル語圏で、トルバドゥール伝統を引き継いだ宮廷詩人音楽家。
ドイツ・ロマン派オペラ
ジングシュピールから発展した、神話・自然・超自然を題材とするドイツ語オペラ伝統。
ドゥドゥク音楽
アルメニア起源の二枚舌木管楽器ドゥドゥクを中心とする、深い哀愁を湛えた古典・民俗音楽。
ナシ古楽
雲南麗江のナシ族が伝える、明代由来の古典器楽合奏。
ニャック・タイトゥ
ベトナム南部のアマチュア室内楽。古典宮廷音楽の南部展開。
ニャー・ニャック
ベトナム阮朝の宮廷儀礼音楽。漢字圏雅楽伝統の越南版。
ノクターン
夜の情景や瞑想を歌う性格的小品。ジョン・フィールドが創始し、ショパンが芸術的頂点に押し上げた。
ノートルダム楽派
12世紀後半〜13世紀のパリ、ノートルダム大聖堂を中心に活動した多声音楽の楽派。
バラード(器楽)
物語的・劇的内容を持つ独奏器楽の自由形式。ショパンが4曲のピアノ・バラードでジャンルを確立した。
バリガムラン
バリ島の鋭く激しい青銅打楽器合奏。儀礼と芸術の中核。
バロック組曲
舞曲楽章を連ねたバロック器楽形式。アルマンド‐クーラント‐サラバンド‐ジーグを基本とし、ガヴォットやメヌエットを挿入する。
パンソリ
韓国の一人語り音楽劇。歌い手と鼓手二人で長編物語を演じる。
ピンプアット
カンボジアの宮廷・寺院音楽の中核アンサンブル。
ピーパート
タイの宮廷・寺院の打楽器中心アンサンブル。
フランス・オペラ(バロック)
リュリがルイ14世の宮廷で確立した、フランス独自の壮麗な悲劇歌劇。
フーガ
主題が複数声部に順次模倣されて発展する厳格な対位法形式。バロック対位法の頂点。
ペルシア古典(ダストガー体系)
イラン高原で千年以上の体系化を経た古典音楽で、12のダストガーと500以上のグーシェ(旋律パターン)からなるラディーフ体系を持つ。
ボリウッド音楽
ヒンディー語映画のサウンドトラック音楽。古典・民俗・西洋ポップを融合した最大級の大衆音楽。
ポスト・スペクトル
1980年代後半以降、初期スペクトル楽派の方法論を多様な音楽語法と統合する世代の潮流。
ポスト・ミニマリズム
1980年代以降、初期ミニマリズムの厳格な還元主義を緩めて感情表出と多様な素材を取り入れた潮流。
ポロネーズ
ポーランド貴族舞踊由来の堂々たる3拍子舞曲。国民的英雄性を象徴する形式。
マカロニ・ウエスタン音楽
1960-70年代イタリア西部劇映画の音楽。Ennio Morriconeが定式化した独特の音響世界。
マズルカ
ポーランド民俗舞踊由来の3拍子舞曲。ショパンが芸術音楽として再創造した。
マドリガーレ
16世紀イタリアで成立した、世俗詩を素材とする多声声楽曲。ルネサンスからバロック初期にかけて爆発的に流行した。
マハーギーター
ミャンマーの宮廷古典歌曲集成。
ミニマル・ミュージック
1960年代米国で興った、短いパターンの反復と漸進的変化を核とする音楽運動。
メキシコ・ボレロ
20世紀前半メキシコシティで成立した、トリオ・ロマンティコ(ギター三重奏)が緩やかな2拍子の愛の歌を歌うラテン・アメリカ汎用ロマン歌曲。
ライブラリ・ミュージック
テレビ・映画・広告で使う目的で制作された、版権処理済みの「即用」音楽群。1960-80年代の英KPMがアイコン。
ラモ
チベット仏教世界の伝統歌劇。仏教説話を歌と舞で演じる。
リュート歌曲
ルネサンス末〜バロック初頭に流行した、リュート伴奏による独唱声楽曲のジャンル。
リート
ピアノ伴奏による独唱ドイツ歌曲。シューベルトに始まり、ロマン派音楽の中心的ジャンルとなる。
ロシア五人組
1860〜70年代ペテルブルクで活動した、ロシア国民楽派の中心となる5人の作曲家集団。
ワヤン音楽
ジャワ・バリの影絵芝居の伴奏音楽。ガムランの中核機能。
ワーグナーの楽劇
ワーグナーが1850年代以降に唱えた、音楽・文学・演劇・舞台美術を統合する総合芸術観に基づくオペラ形式。
ヴェリズモ
1890年代イタリアで興った、現実の市井の人々の激情を描くオペラ運動。
三曲
箏・三味線(地歌)・尺八(または胡弓)による室内合奏形式。
三線音楽
三線を中心に発達した琉球の古典・宮廷音楽。
二胡曲
二弦の擦弦楽器、二胡のための独奏・協奏曲。
交響詩
標題音楽の代表ジャンル。文学・絵画・思想を素材に、単一楽章の管弦楽作品で物語を描く。
京劇
清代に北京で成立した、中国を代表する伝統歌劇。
催馬楽
平安宮廷で流行した歌物雅楽。地方の民謡を雅楽編成で歌う。
十二音技法
12の半音を一定の順序(音列)に並べ、その順序関係を作品全体で展開する作曲技法。1923年シェーンベルクが体系化。
南管
福建南部・台湾の閩南語による古代室内楽。1000年の歴史を持つ。
印象主義音楽
1890年代フランスで興った、瞬間的な感覚や色彩を音響で描く音楽様式。ドビュッシーが代表。
古典派協奏曲
独奏者と管弦楽が対話する古典派の協奏曲形式。モーツァルトのピアノ協奏曲が頂点。
古琴
中国文人の精神を象徴する、3000年の歴史を持つ七弦撥弦楽器音楽。
合奏協奏曲
バロック期に確立した、独奏グループ(コンチェルティーノ)と合奏(リピエーノ)の対比を核とする協奏曲形式。
地歌
上方を中心に発展した、声と中棹三味線による室内楽的歌曲。
尺八本曲
尺八のための独奏古典曲。禅と結びついた瞑想的音楽。
崑曲
明代に蘇州崑山で成立した、中国最古の戯曲様式。
川劇
四川省の伝統戯曲。「変臉」(瞬時の隈取変化)で世界的に有名。
弦楽四重奏曲
2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための室内楽形式。古典派以降の作曲家にとって最高の知的様式とみなされる。
性格的小品
詩情・情景・心象を短いピアノ曲に凝縮するロマン派ピアノ音楽の一群。
散調
韓国の独奏器楽形式。緩から急へ加速する組曲構成。
新しい単純性
1970年代後半ドイツで興った、新複雑性に対峙して直截的・調性的書法を志向する潮流。
新ロマン主義
1970年代以降、19世紀ロマン派の語法を現代に蘇らせる米欧の作曲潮流。
新古典主義音楽
1920〜50年代に欧米で流行した、18世紀以前の古典様式を現代的書法で再構築する潮流。
映画音楽(オーケストラ)
映画作品に書き下ろされる、ハリウッド古典期以降の管弦楽中心の劇伴音楽。
朗詠
漢詩や和歌の一節を雅楽編成で吟詠する歌物雅楽。
正楽
朝鮮王朝の宮廷・両班階級の正統音楽。
無調音楽
調的中心を持たない音楽。1908年頃のシェーンベルクの「自由な無調」期に始まる。
特撮音楽
ウルトラマン・仮面ライダー・ゴジラ等の特撮作品の劇伴・主題歌を中心とする、日本独自の音楽圏。
狂言
能と対をなす日本の古典喜劇。声と所作を主体とする。
独奏協奏曲(バロック)
ひとりの独奏者と合奏が対峙する協奏曲形式。ヴィヴァルディが標準モデルを確立した。
琵琶曲
梨形の四弦撥弦楽器、琵琶のための古典器楽。
箏曲
箏(こと)を中心とする日本の絃楽古典音楽。
管絃
雅楽のうち舞を伴わない器楽合奏形態。
粵劇
広東省・香港・マカオで発展した、広東語による地方戯曲。
舞楽
舞を伴う雅楽の形式。左方の唐楽舞と右方の高麗楽舞からなる。
英国田園楽派
20世紀初頭英国で、田園的英国民謡素材を交響的書法に取り込んだ作曲家群。
表現主義音楽
20世紀初頭ウィーンで、内面の極限的感情を直接音化した音楽運動。新ウィーン楽派の核。
豫劇
河南省を中心とする中国最大の地方戯曲。
越劇
浙江省嵊州発祥、女優中心で叙情を特色とする中国地方戯曲。
黄梅戯
安徽省安慶を中心とする、明朗で叙情的な地方戯曲。