古典

交響曲

Symphony

オーストリア / 中央ヨーロッパ · 1730年〜

管弦楽のための多楽章作品。古典派に確立し、ロマン派〜現代に至る西洋音楽の中心的器楽ジャンル。

概要

原則として4楽章構成(急‐緩‐メヌエット/スケルツォ‐急)で、第1楽章にソナタ形式を置く。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンが古典型を完成し、ロマン派以降は規模・思想内容が拡張された。

背景

イタリア・オペラ序曲(シンフォニア・アヴァンティ・オペラ)が独立器楽として演奏される慣習から派生し、18世紀前半のマンハイム宮廷楽団による演奏技術革新(マンハイム・クレッシェンド、マンハイム・ロケットなど)が決定的役割を果たした。市民層向けの公開演奏会の制度化(パリ・コンセール・スピリチュエル、ロンドン・サブスクリプション・コンサート)が、交響曲の社会的需要を生んだ。

発展

ハイドン104曲によりソナタ形式と4楽章構成が確立、モーツァルトが知性と歌謡性を融合させた。ベートーヴェン9作(特に第3「英雄」、第5、第9)で交響曲は思想を担う器となり、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ブルックナー、マーラー、シベリウスへと連続的に発展。20世紀にはショスタコーヴィチ、ヴォーン・ウィリアムズ、シュニトケ、武満徹(管弦楽作品)が独自の交響的書法を模索した。

出来事

  • 1771: ハイドン「交響曲第43番(マーキュリー)」、初期古典型
  • 1804: ベートーヴェン「交響曲第3番(英雄)」
  • 1824: ベートーヴェン「交響曲第9番」初演
  • 1907: マーラー「交響曲第8番」初演(千人の交響曲)

派生・影響

交響詩、協奏交響曲、交響的変奏曲、20世紀の管弦楽作品全般に骨格を与えた。映画音楽の交響的書法も交響曲伝統の延長線上にある。

音楽的特徴

楽器管弦楽

リズムソナタ形式、4楽章構成

代表アーティスト

  • ヨーゼフ・ハイドンオーストリア · 1755年〜1809
  • ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトオーストリア · 1762年〜1791
  • ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンドイツ · 1792年〜1827
  • フランツ・シューベルトオーストリア · 1810年〜1828
  • フェリックス・メンデルスゾーンドイツ · 1825年〜1847
  • ローベルト・シューマンドイツ · 1830年〜1856
  • ヨハネス・ブラームスドイツ · 1855年〜1897
  • アントニン・ドヴォルザークチェコ · 1865年〜1904
  • グスタフ・マーラーオーストリア · 1880年〜1911
  • レイフ・ヴォーン・ウィリアムズイングランド · 1900年〜1958

代表曲

  • 交響曲第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1788)YouTube で検索
  • 交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」ヨーゼフ・ハイドン (1795)YouTube で検索
  • 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1804)YouTube で検索
  • 交響曲第9番 ニ短調 作品125ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1824)YouTube で検索
  • 交響曲第9番 ホ短調「新世界より」アントニン・ドヴォルザーク (1893)YouTube で検索

関連ジャンル

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