古典

合奏協奏曲

Concerto Grosso

ローマ / イタリア / 南欧 · 1670〜1750年

バロック期に確立した、独奏グループ(コンチェルティーノ)と合奏(リピエーノ)の対比を核とする協奏曲形式。

概要

コレッリが基本様式を確立し、ヘンデル、ジェミニアーニ、バッハがそれぞれ独自の発展を加えた。多楽章で、急‐緩‐急の三楽章ないし四楽章構成が一般的。フガート、リトルネロ形式、対位法的書法を多用する。

背景

17世紀後半のローマで、教会・貴族邸での器楽演奏文化が成熟し、独奏者と合奏の対比という劇場的発想が器楽に持ち込まれた。当時のヴァイオリン製作(ストラディヴァリ、アマティ)と弓奏法の発達が、独奏ヴァイオリンの華麗な書法を可能にした。教会ソナタ/室内ソナタ伝統と協奏様式が融合した。

発展

コレッリ「12の合奏協奏曲」作品6(1714年出版、作曲は17世紀末)が古典的型を示し、ヘンデル作品6(1739)が劇的・モニュメンタルな到達を見せた。バッハ「ブランデンブルク協奏曲」(1721)は独奏編成を多彩に変化させた特殊例。18世紀後半には独奏協奏曲に主役を譲り、形式自体は古典派以降ほぼ廃れた。

出来事

  • 1681: コレッリ「トリオ・ソナタ」作品1出版、後の協奏曲書法の準備
  • 1714: コレッリ「合奏協奏曲」作品6出版(没後)
  • 1721: バッハ「ブランデンブルク協奏曲集」献呈
  • 1739: ヘンデル「合奏協奏曲」作品6

派生・影響

独奏協奏曲、後の古典派交響曲・協奏曲の基礎構造(リトルネロ・ソナタ形式)を準備した。20世紀には新古典主義のストラヴィンスキー「ダンバートン・オークス協奏曲」やシュニトケ「合奏協奏曲」シリーズで現代的に再解釈された。

音楽的特徴

楽器弦楽合奏、通奏低音、独奏弦楽器群

リズムリトルネロ形式、急‐緩‐急、対位法

代表アーティスト

  • アルカンジェロ・コレッリイタリア · 1675年〜1713
  • アントニオ・ヴィヴァルディイタリア · 1700年〜1741
  • ゲオルク・フィリップ・テレマンドイツ · 1700年〜1767
  • ヨハン・ゼバスティアン・バッハドイツ · 1703年〜1750
  • ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルドイツ/イギリス · 1705年〜1759

代表曲

関連ジャンル

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