Discover Sounds You Haven't Heard
知らない音楽が、まだある。
世界には、あなたがまだ聴いたことのない音楽ジャンルが何百もある。 地域・年代・影響関係から、次に聴くべき一曲を引き出す音楽百科。
今週の発見
ノルウェー・ブラックメタルの神話と現実
教会放火、殺人、自殺。この音楽は、生んだ国の思想ごと、別の場所で正反対に書き換えられた。だが30年たっても、世界が売り買いするのは事件のほうの神話だ。作品より、いつも神話が高く売れる。
きょうの3ジャンル
ランダムで選んだ3ジャンル。代表曲を再生しながら、気になったら詳細へどうぞ。
ラテン・ウルバノ
2010年代後半にBad Bunny、J Balvin、Karol Gらの世代が確立した、レゲトン、ラテン・トラップ、デムボウを横断するスペイン語圏アーバン・ポップの総称。
知っているジャンルから旅をする
馴染みのあるジャンルから影響関係を辿ると、まだ聴いたことがないジャンルにたどり着く。
J-POP から枝を辿ると
タイのアイドル系・新世代ポップ。PURPEECH、4EVE、BUSなどが代表。K-popフォーマットを土着化させた。
ロックから枝を辿ると
タイ東北部・ラオスの民間語り物・歌謡音楽。
ヒップホップから枝を辿ると
フィンランド語ポップ/ラップ。Mirella、Lauri Haav、Samuell等。世界一の言語保護的市場で、Top 20の約90%がフィンランド語。
ジャズから枝を辿ると
エチオピアのアムハラ語ポップ。独特のペンタトニック「qenet(ケネット)」スケールが他のアフリカンポップと一線を画す。Teddy Afroが旗手。
記事
2026.07.05
ノルウェー・ブラックメタルの神話と現実
教会放火、殺人、自殺。この音楽は、生んだ国の思想ごと、別の場所で正反対に書き換えられた。だが30年たっても、世界が売り買いするのは事件のほうの神話だ。作品より、いつも神話が高く売れる。
2026.06.28
ジャズ・フュージョンが破壊したもの
フュージョンはジャズをロックから切り離したのではない。ジャズを、それまでの聴衆から切り離したのだ。純粋主義者には冒涜、若い聴衆には解放。
2026.06.21
シューゲイズ、30年の眠り
グランジに飲まれた小さなシーンが、TikTokを経てZ世代インディーの「標準の音色」になるまで。
2026.06.14
ファンキ・カリオカが描くリオ
1989 年に DJ Marlboro がかけた重低音のダンス・レコードと、Anitta がグラミーにノミネートされるまでの間には 30 年と4世代がある。そのすべてはリオデジャネイロのファヴェーラの中で起きた。
2026.06.07
グライムの第二の風と UK ドリルの誕生
2003 年の Dizzee Rascal から 2019 年の Pop Smoke まで、ロンドン東部の音楽はストリート・ラップの音そのものを、二度にわたって書き換えた。
2026.05.31
プラッグからレイジへ — ゲットーの夢の音
Playboi Carti が『Whole Lotta Red』で完成させた明るくドリーミーなシンセの音色は、その6年前にすでに SoundCloud の地下で書き上げられていた。
国別トレンド
いま50カ国で何が聴かれているか、現地チャートをスナップショットに。
- 日本世界2位の市場、なのにほぼ国産だけで回る
- アメリカ合衆国カントリーが逆襲、ラテンも台頭
- イギリスAdele以降の新世代女性歌手とラップが、そろってチャート頂点へ
- 韓国世界を制したK-popの足元で、自国チャートは旧譜とバラードに回帰する
- ブラジル国民的サウンドはセルタネージョとファンキ・ブラジレイロの二強
- ナイジェリアアフロビーツの本場、いまや世界のチャートへ
音楽の聖地
北米
ブルース、ジャズ、ヒップホップ、ロック。20世紀のポピュラー音楽の文法はここで書かれた。
127ジャンル
カリブ海
レゲエ、ダンスホール、レゲトン、サルサ。1拍を世界に輸出した小さな島々。
27ジャンル
西アフリカ
アフロビート、アフロビーツ、ハイライフ。世界音楽のリズムの母。
15ジャンル
東アジア
K-Pop、J-Pop、ボーカロイド。21世紀のグローバル・ポップの製造拠点。
89ジャンル
南米
ボサノヴァ、サンバ、タンゴ、レゲトン。憂いと官能を同時に持つ大陸。
29ジャンル
西ヨーロッパ
クラシック、テクノ、ポストパンク。歴史と未来の両端を持つ古い大陸。
109ジャンル
年表で見る
Hear the beat
リズムを聴く
ジャンルごとに特徴的なドラムパターンを、シンセ音で再生して譜面で確かめられる。 四つ打ち、ブーンバップ、クラーベ、ワンドロップ——リズムを鳴らして、ジャンルの骨格を体感してください。
