古典

バロック組曲

Baroque Suite

西ヨーロッパ · 1620〜1760年

舞曲楽章を連ねたバロック器楽形式。アルマンド‐クーラント‐サラバンド‐ジーグを基本とし、ガヴォットやメヌエットを挿入する。

概要

17世紀フランスのリュート組曲から発展し、フローベルガーが鍵盤組曲の標準配列を整えた。バッハ「フランス組曲」「イギリス組曲」「パルティータ」、ヘンデル鍵盤組曲、テレマンの管弦楽組曲などが典型。

背景

宮廷舞踏の衰退とともに、舞曲は実用機能から鑑賞用器楽様式へ移った。フランス・リュート派(ゴーティエ)の繊細な音響趣味、ヴェルサイユ宮廷の儀式的バロック・ダンス、イタリアのヴァイオリン楽派が混交した。鍵盤楽器・リュート・弦楽器・管弦合奏など多様な編成で書かれた。

発展

フローベルガーが標準配列を定め、フランスのクープラン、ラモーが鍵盤組曲を芸術的頂点に押し上げた。バッハの3組(フランス、イギリス、パルティータ)と4つの管弦楽組曲(BWV1066-1069)、ヘンデルの「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」(管弦楽組曲の代表)が伝統を集大成した。

出来事

  • 1649: フローベルガー、組曲配列の整備
  • 1717: クープラン「クラヴサン奏法」「クラヴサン組曲集」
  • 1722: バッハ「フランス組曲」第1巻完成
  • 1749: ヘンデル「王宮の花火の音楽」初演

派生・影響

古典派ディヴェルティメント・セレナーデ、ロマン派性格小品集、20世紀のラヴェル「クープランの墓」、ヒンデミットの新古典主義組曲などへ受け継がれた。

音楽的特徴

楽器鍵盤楽器、リュート、弦楽合奏、管弦合奏

リズム舞曲楽章の連結、二部形式

代表アーティスト

  • フランソワ・クープランフランス · 1685年〜1733
  • ゲオルク・フィリップ・テレマンドイツ · 1700年〜1767
  • ヨハン・ゼバスティアン・バッハドイツ · 1703年〜1750
  • ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルドイツ/イギリス · 1705年〜1759
  • ジャン=フィリップ・ラモーフランス · 1722年〜1764

代表曲

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