ラモ
チベット仏教世界の伝統歌劇。仏教説話を歌と舞で演じる。
概要
15世紀のチベットで仏教徒タントン・ギャルポが河川の橋造り資金集めに考案したとされる伝統歌劇。仮面と装束をつけた演者が太鼓と鈸の伴奏で仏教説話・歴史物語を演じ、屋外の半円形空間で1日がかりで上演される。
背景
15世紀の聖者タントン・ギャルポ(1385–1464)が、地方の歌・踊り・物語を統合してラモを創始したと伝えられる。以後、ラサの僧院・貴族が支援し、ショトン祭(ヨーグルト祭)で集中上演される伝統が確立した。
発展
1959年のチベット動乱で大陸内では弾圧を受けたが、ダラムサラの亡命チベット芸術団(TIPA)が伝承を維持した。中国国内では1980年代以降に再興され、自治区蔵劇団が継承する。
出来事
- 15世紀: タントン・ギャルポの創始(伝)。
- 1700年代: ショトン祭での定例上演。
- 1959年: チベット動乱、TIPA設立。
- 1980年: 自治区蔵劇団再建。
- 2009年: ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に登録。
派生・影響
ヒマラヤ仏教圏の儀礼舞踊チャム(羌姆)・ブータン王国の宗教舞踊との比較対象となる。
音楽的特徴
楽器太鼓、鈸、声、面・装束
リズム屋外円形舞台、仮面と装束、太鼓と鈸の二楽器伴奏、長時間連続上演