スーフィヤーナ・カラーム
カシミール地方のスーフィー古典歌曲。
概要
カシミール地方の宮廷・神秘主義団体で発達したスーフィー古典歌曲。サントゥール(打弦楽器)・サーズ・カシュミーリー(撥弦)・ラバーブ・タブラを伴奏とし、ペルシア・ウルドゥー・カシュミーリー語の神秘詩を歌う。マカーム的旋法体系を保持する珍しい例。
背景
16世紀のシャー・ハマダーン(イラン出身のスーフィー導師)らによってカシミールにもたらされたペルシア音楽伝統が、地元のカシュミーリー詩と融合して成立した。中央アジア・マカーム音楽との関連性が強い。
発展
1947年印パ分離以来、紛争で衰退の危機にあったが、ガラーム・モハメッド・サズ・ヌワーブ・カシミールらが伝承を維持した。サントゥール奏者シヴクマール・シャルマ(後に北インド古典に転じた)の出自もこの伝統にある。
出来事
- 16世紀: スーフィー文化のカシミール伝来。
- 1947年: 印パ分離後の伝承危機。
- 1956年: シヴクマール・シャルマがサントゥール独奏化。
- 1991年: カシミール紛争で芸術家流出。
- 2009年: スーフィヤーナ・サンギートのインド国家認定。
派生・影響
シヴクマール・シャルマの北インド・サントゥール演奏の源流、カシミール文化アイデンティティの音楽的中核、中央アジア・マカームとの比較研究対象。
音楽的特徴
楽器サントゥール、サーズ・カシュミーリー、ラバーブ、タブラ、声
リズムマカーム的旋法、複雑な拍子、ペルシア・カシュミーリー詩
代表アーティスト
- シヴクマール・シャルマ
代表曲
- Sufiyana Mausiqi — シヴクマール・シャルマ (1991)YouTube で検索