琵琶曲
梨形の四弦撥弦楽器、琵琶のための古典器楽。
概要
唐代に西域から伝わった梨形琵琶を中心とする中国伝統器楽。文曲(『春江花月夜』など抒情的)と武曲(『十面埋伏』『覇王卸甲』など戦闘描写的)に大別され、戦闘場面の劇的描写では世界の絃楽器表現の中でも特異な位置を占める。
背景
唐代に中央アジア経由で伝わった四弦曲頸琵琶が、宋代以降に直頸化・装飾化し、明清に華亭派・浦東派・崇明派・平湖派などの流派が成立した。文人音楽と専業音楽家の双方で発展した。
発展
20世紀には劉天華・林石城らが琵琶の現代化と作品レパートリー拡張を推進し、武曲『十面埋伏』が国際的代表曲となった。1973年、呉祖強・劉徳海らによる琵琶協奏曲『草原小姉妹』が西洋オーケストラとの協奏ジャンルを確立した。現代は呉蛮らが国際的に活動する。
出来事
- 唐代: 西域から琵琶伝来。
- 1819年: 華氏『琵琶譜』編纂。
- 1932年: 劉天華『歌舞引』など現代琵琶曲。
- 1973年: 琵琶協奏曲『草原小姉妹』初演。
- 2008年: 国家級無形文化遺産指定。
派生・影響
中国伝統器楽の現代協奏曲化、ガオ・ホン・ウーマン・呉蛮らの欧米クラシック・ジャズ共演を生み、邦楽琵琶(日本)とも比較される。
音楽的特徴
楽器琵琶(四弦)
リズム輪指・搖指・推拉などの右手技、文曲・武曲の対比、自由律と定拍の併用
代表アーティスト
- 劉徳海
- 呉蛮
代表曲
- 十面埋伏 — 呉蛮 (1995)YouTube で検索