メキシコ・ボレロ
20世紀前半メキシコシティで成立した、トリオ・ロマンティコ(ギター三重奏)が緩やかな2拍子の愛の歌を歌うラテン・アメリカ汎用ロマン歌曲。
概要
リード・ギター、レキント、第三ギター、男声二重唱・三重唱、しばしば女声リードで構成。歌詞は不在の恋人、追憶、純愛、別離を象徴的詩で語る。
背景
キューバ・サンティアゴで1880年代に成立したボレロ・キューバノが、1920年代にメキシコに渡って独自の発展を遂げた。アグスティン・ララが詩的洗練と作曲技法を確立し、トリオ・ロス・パンチョスが米州全域に広めた。スペイン語ロマン詩の20世紀大衆形式として、ラテンアメリカ汎用言語となった。
発展
1940~60年代にアグスティン・ララ、ホセ・アントニオ・メンデス、トリオ・ロス・パンチョスが黄金期を作り、ルイス・ミゲルが1990年代に古典再録音『ロマンセ』(1991)で復興させた。21世紀のラテン・ジャズ、サルサ・ロマンティカにも影響を残す。
出来事
- 1928: アグスティン・ララ作曲開始
- 1944: トリオ・ロス・パンチョス結成
- 1953: 「Solamente Una Vez」世界的ヒット
- 1991: ルイス・ミゲル『ロマンセ』
派生・影響
キューバ・ボレロから派生してメキシコ・ボレロが成立。サルサ・ロマンティカ、ラテン・ジャズ、ランチェラに影響。
音楽的特徴
楽器ギター(複数)、レキント、声
リズム中速2/4ボレロ、ハバネラ低音、ロマン詩
代表アーティスト
- Agustín Lara
- Trio Los Panchos
代表曲
- Solamente Una Vez — Agustín Lara (1941)YouTube で検索
- Sin Ti — Trio Los Panchos (1948)YouTube で検索