ポスト・ミニマリズム
1980年代以降、初期ミニマリズムの厳格な還元主義を緩めて感情表出と多様な素材を取り入れた潮流。
概要
ジョン・アダムス、マイケル・トーキ、ニコ・ミューリーら米国の作曲家が、ライヒ・グラス世代の反復語法をオペラ・交響曲・協奏曲に拡大し、ロマン派的叙情性と結合させた。
背景
厳格な過程音楽が一般聴衆に対する閉鎖性を持つことへの内省と、市場での古典音楽機関(オペラ、交響楽団)への進出戦略から発展した。1970年代後半のジョン・アダムスがその先駆けとなった。
発展
アダムス「Shaker Loops」(1978)、「Harmonielehre」(1985)、「Nixon in China」(1987)、「Doctor Atomic」(2005)が代表作。ライヒ「Different Trains」(1988)、「The Cave」(1993)も後期ミニマリズムから後退した叙情性を示した。世代下のニコ・ミューリー、ブライス・デスナーまで広がる。
出来事
- 1978: アダムス「Shaker Loops」
- 1985: アダムス「Harmonielehre」
- 1987: アダムス「Nixon in China」初演
- 1988: ライヒ「Different Trains」
派生・影響
現代米国オペラ、ハリウッド映画音楽の反復書法、現代器楽曲の調性的書法、TVドラマ音楽(ジョニー・グリーンウッドら)に影響を残している。
音楽的特徴
楽器管弦楽、合唱、室内楽、電子音響
リズム反復、叙情性、調性的書法
代表アーティスト
- スティーヴ・ライヒ
- フィリップ・グラス
- ジョン・アダムス
代表曲
- Shaker Loops — ジョン・アダムス (1978)YouTube で検索
- Harmonielehre — ジョン・アダムス (1985)YouTube で検索
- Nixon in China — ジョン・アダムス (1987)YouTube で検索
- Different Trains — スティーヴ・ライヒ (1988)YouTube で検索