川劇
四川省の伝統戯曲。「変臉」(瞬時の隈取変化)で世界的に有名。
概要
四川省・重慶を中心とする戯曲。崑腔・高腔・胡琴・弾戯・燈戯の五腔を併用する珍しい構成を持つ。最大の特徴は「変臉」と呼ばれる瞬時の隈取変化技と、火を吹く「吐火」などの絶技で、海外公演で高い人気を博している。
背景
明末清初、湖南・湖北・陝西・江蘇からの移民が四川にもたらした諸戯曲が、現地で融合して19世紀に川劇が成立した。五声腔体制という他の戯曲には見られない複合構造を持ち、四川方言で上演される。
発展
20世紀前半に高腔を基盤とした近代化が進み、廖静秋・陽友鶴ら名優が技芸を磨いた。文革で停滞したが、改革開放後の魏明倫『潘金蓮』など実験的新作も生まれた。1990年代以降、変臉が観光ショー化して海外で爆発的人気を得た。
出来事
- 明末: 移民系戯曲の流入。
- 19世紀: 川劇五腔体制の確立。
- 1959年: 廖静秋『焼香台』映画化。
- 1987年: 魏明倫『潘金蓮』。
- 2006年: 川劇国家級無形文化遺産指定、変臉が国家二級機密に。
派生・影響
変臉は中国国家機密技術指定で外国伝授を制限されつつ、観光・舞台芸術として独自のジャンルを形成した。
音楽的特徴
楽器高音鑼鼓、嗩吶、胡琴、笛、月琴、声
リズム五声腔(崑・高・胡・弾・燈)併用、変臉の瞬時変化、四川方言詞章