古典

舞楽

Bugaku

日本 / 東アジア · 700年〜

別名: Gagaku Dance

舞を伴う雅楽の形式。左方の唐楽舞と右方の高麗楽舞からなる。

概要

舞人が華麗な装束と面を着けて演じる雅楽の舞踊形式。左舞は赤系装束で唐楽伴奏、右舞は緑系装束で高麗楽伴奏という対称構造を取る。『蘭陵王』『納曽利』など著名曲は1000年以上演じ続けられている。

背景

唐・新羅・渤海・林邑から伝来した諸舞を平安期に整理し、左右の番舞構成として体系化された。寺社の法要や朝廷儀礼で対をなして演じられ、視覚と音響の儀礼空間を構成した。四天王寺・春日大社などの社寺舞楽は古層を保つ。

発展

中世以降、京都・奈良・天王寺の三方楽所がそれぞれ伝承を保ち、装束や面の形式に地域差が生じた。明治の宮内省統合後も四天王寺の聖霊会舞楽など寺社の伝承は続き、独自の節と所作を伝える。

出来事

  • 612年: 推古朝に呉(中国)から伎楽が伝来し舞楽の母体となる。
  • 9世紀: 左右舞の体制確立。
  • 1872年: 宮内省雅楽局舞楽の常設化。
  • 1976年: 四天王寺聖霊会舞楽が重要無形民俗文化財指定。
  • 2009年: 雅楽としてユネスコ無形文化遺産登録。

派生・影響

舞楽の所作・面・装束は能楽の様式形成に影響を与えたとされる。現代では舞楽法要の復興公演や、海外フェスティバルでの上演が増えている。

音楽的特徴

楽器笙、篳篥、龍笛、高麗笛、太鼓、鉦鼓、鞨鼓、三ノ鼓

リズム序破急、舞のテンポに合わせた拍子、面と装束による視覚的様式化

代表曲

関連ジャンル

舞楽 中心の関係図を見る

ジャンル一覧へ戻る