マズルカ
ポーランド民俗舞踊由来の3拍子舞曲。ショパンが芸術音楽として再創造した。
概要
マズル、オベレク、クヤヴィアクの3つのポーランド民俗舞踊を統合した3拍子で、第2拍または第3拍のアクセントを特徴とする。ショパン58曲のマズルカが古典的範例を示した。
背景
19世紀前半のポーランドは分割支配下にあり、民族文化の保存が知識人の使命となった。ショパンは亡命先のパリでマズルカを通じて祖国への思いを表明し、政治的意味を帯びた芸術ジャンルとなった。
発展
ショパン「マズルカ集」 作品6(1830)以降、生涯にわたって書き続けられた。シマノフスキ、ルトスワフスキら20世紀ポーランド作曲家もマズルカを書き、民族的アイデンティティを継承した。スクリャービンも初期にマズルカを書いている。
出来事
- 1830: ショパン「マズルカ集」 作品6
- 1849: ショパン「マズルカ ヘ短調」 作品68-4(最後の作品)
- 1925: シマノフスキ「20のマズルカ」 作品50
派生・影響
ポーランド国民楽派、20世紀のポーランド前衛音楽(ルトスワフスキ、ペンデレツキ)が、民俗的素材の現代的解釈にショパンの先例を見出している。
音楽的特徴
楽器ピアノ独奏
リズム3拍子、第2/3拍のアクセント
代表アーティスト
- フレデリック・ショパン
- ヴィトルト・ルトスワフスキ
代表曲
- マズルカ 嬰ハ短調 作品6-2 — フレデリック・ショパン (1832)YouTube で検索
- マズルカ イ短調 作品17-4 — フレデリック・ショパン (1834)YouTube で検索
- マズルカ ヘ短調 作品68-4 — フレデリック・ショパン (1849)YouTube で検索
- 20のマズルカ 作品50 (1925)YouTube で検索