ミニマル・ミュージック
1960年代米国で興った、短いパターンの反復と漸進的変化を核とする音楽運動。
概要
ラ・モンテ・ヤング、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスが「四大」とされる。トータル・セリアリズムへの反動として、明快な調性、規則的拍節、長時間の漸進変化を特徴とする。
背景
1960年代ニューヨークの視覚芸術ミニマリズム(ジャッド、フラヴィン、リューマン)と並行し、東洋音楽(インド古典音楽、バリ・ガムラン、西アフリカのドラム・アンサンブル)への関心、ジョン・ケージの「禅的還元」思想、ロックの反復性などが背景にある。
発展
ヤング「The Well-Tuned Piano」(持続音と純正律)、ライリー「In C」(1964、53のパターン反復)、ライヒ「It's Gonna Rain」(1965、テープ・フェイジング)、「ドラミング」(1971)、グラス「Music in Twelve Parts」(1971-74)、「Einstein on the Beach」(1976、オペラ)が代表作。1980年代以降は調性的書法の拡張とロマン派的劇場性へ展開した。
出来事
- 1964: ライリー「In C」初演
- 1965: ライヒ「It's Gonna Rain」
- 1971: ライヒ「ドラミング」
- 1976: グラス「Einstein on the Beach」初演
派生・影響
ポスト・ミニマリズム、ホーリー・ミニマリズム、トータリスム、ニュー・エイジ、テクノ、IDM、エレクトロニカ、現代映画音楽の反復書法に決定的影響を与えた。
音楽的特徴
楽器アンサンブル、声、テープ、電子鍵盤
リズム反復パターン、漸進変化、明快な調性、フェイジング
代表アーティスト
- ラ・モンテ・ヤング
- アルヴォ・ペルト
- テリー・ライリー
- スティーヴ・ライヒ
- フィリップ・グラス
- ジョン・アダムス
代表曲
- In C — テリー・ライリー (1964)YouTube で検索
- It's Gonna Rain — スティーヴ・ライヒ (1965)YouTube で検索
- ドラミング — スティーヴ・ライヒ (1971)YouTube で検索
- Music in Twelve Parts — フィリップ・グラス (1974)YouTube で検索
- Einstein on the Beach — フィリップ・グラス (1976)YouTube で検索