タッパー
パンジャーブのラクダ駆りの歌から派生した、超高速装飾の準古典声楽。
概要
18世紀後半に北インドで成立した準古典様式。シャーリー・ミヤーン・グラーム・ナビーがパンジャーブのラクダ駆りの民謡を宮廷音楽に取り入れて創始したとされる。短く激しい連続装飾(ザムザマ)を駆使する技巧的な様式で、長くは歌われず短い曲を集中的に披露する。
背景
アウド宮廷のシャーリー・ミヤーン(1742–1820頃)が創始し、ラクナウ・ベナーレスを中心に伝わった。タッパー専門歌手は少数だが、カヤール・トゥムリー歌手が余興的にタッパーを歌う伝統が定着した。
発展
20世紀には西ドゥルガーバーイー・パルワール・ニラート・ナラヤン・ゴーシュ・ギリジャー・デーヴィーらがタッパーを得意とした。ベンガル地方では「タッパー(ベンガル化したもの)」として独自の歌詞・節で発展した。
出来事
- 18世紀末: シャーリー・ミヤーンによる創始。
- 19世紀: ラクナウ宮廷での発展。
- 1815年頃: ニドゥ・ババーがベンガル・タッパー創作。
- 1970年代: ギリジャー・デーヴィーがタッパー定番化。
- 2000年代: タッパー消失危機論。
派生・影響
ベンガル・タッパー(ニドゥ・ババー作)・カヤールの装飾技法・ボリウッド古典歌の早回し旋律に影響した。
音楽的特徴
楽器声、ターンプラ、タブラ、ハルモニウム
リズムザムザマ(連続装飾)、短い曲、超高速の旋律変奏
代表アーティスト
- ギリジャー・デーヴィー
代表曲
- Tappa in Raga Kafi — ギリジャー・デーヴィー (1985)YouTube で検索