ソナタ(古典派)
独奏楽器ないし独奏+鍵盤による多楽章器楽曲。古典派の中心的ジャンル。
概要
通常3〜4楽章構成で、第1楽章にソナタ形式を置く。鍵盤独奏ソナタ(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタなど形式の用法は広い。ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第32番」が古典型の限界を示した。
背景
18世紀のサロン文化と楽器商業(ピアノフォルテの普及)を背景に、家庭演奏用と職業演奏用の双方で需要が伸びた。C.P.E.バッハら多感様式(Empfindsamer Stil)が緩やかな対比形式を提示し、ハイドンとモーツァルトが古典的ソナタ形式を確定させた。
発展
ハイドン52曲、モーツァルト18曲のピアノ・ソナタが規範を作り、ベートーヴェン32曲のピアノ・ソナタで形式は思想的劇場に拡大した。ロマン派ではシューベルト、シューマン、ブラームス、リスト「ロ短調ソナタ」が独自路線で発展。20世紀ではプロコフィエフ9曲、シェーンベルク、ベルクの新ウィーン楽派的解体まで続く。
出来事
- 1773: ハイドン「ピアノ・ソナタ集」 Hob.XVI:21-26
- 1801: ベートーヴェン「月光ソナタ」 作品27-2
- 1822: ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第32番」 作品111
- 1853: リスト「ピアノ・ソナタ ロ短調」
派生・影響
交響曲、室内楽、協奏曲の第1楽章は基本的にソナタ形式で書かれ、ジャンル全体の構造原理として機能した。
音楽的特徴
楽器ピアノ独奏、独奏楽器+ピアノ
リズムソナタ形式、3〜4楽章
代表アーティスト
- ヨーゼフ・ハイドン
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- フランツ・シューベルト
- フランツ・リスト
- ローベルト・シューマン
- ヨハネス・ブラームス
代表曲
- ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K. 331 — ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1783)YouTube で検索
- ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」 — ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1801)YouTube で検索
- ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111 — ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1822)YouTube で検索
- ピアノ・ソナタ ロ短調 — フランツ・リスト (1853)YouTube で検索