古典

フランス・オペラ(バロック)

Tragédie en musique

ヴェルサイユ / フランス / 西ヨーロッパ · 1670〜1780年

別名: Tragédie lyrique

リュリがルイ14世の宮廷で確立した、フランス独自の壮麗な悲劇歌劇。

概要

プロローグ+5幕構成、神話的題材、フランス語による朗唱的レチタティーヴォ(フランス式レシ)、舞踊(ディヴェルティスマン)と合唱を多用する。リュリ、ラモーが二大代表者。

背景

ルイ14世期の絶対王政を背景に、フランスはイタリア・オペラへの対抗意識から独自の歌劇形式を求めた。フィリップ・キノーの台本とリュリの作曲、王立舞踊アカデミーの舞踊、ヴェルサイユの儀礼文化が融合し、1672年の「王立音楽アカデミー」設立で制度化された。

発展

リュリの「カドミュスとエルミオーヌ」(1673)以降、毎年オペラ初演が宮廷の儀式となった。ラモーは「イポリトとアリシ」(1733)で和声論に裏付けられた革新的書法を持ち込み、リュリ派とラモー派の論争を引き起こした。グルックがウィーン式改革オペラをパリに持ち込み(1774)、後の「ピッチン二派・グルック派」論争を経て、フランス・グランド・オペラへ橋渡しされた。

出来事

  • 1673: リュリ「カドミュスとエルミオーヌ」初演
  • 1733: ラモー「イポリトとアリシ」初演
  • 1752: 「ブッフォン論争」、イタリア/フランス・オペラ論争
  • 1774: グルック「アウリスのイフィジェニー」パリ初演

派生・影響

19世紀フランス・グランド・オペラ(マイヤベーア)、フランス・リリック・オペラ(グノー、マスネ)、さらにはドビュッシー「ペレアスとメリザンド」のフランス語朗唱志向にまで遠く影響している。

音楽的特徴

楽器独唱、合唱、管弦楽、舞踊

リズムプロローグ+5幕、ディヴェルティスマン、フランス式レシ

代表アーティスト

  • ジャン=バティスト・リュリフランス · 1660年〜1687
  • ヘンリー・パーセルイングランド · 1680年〜1695
  • ジャン=フィリップ・ラモーフランス · 1722年〜1764
  • クリストフ・ヴィリバルト・グルックドイツ/オーストリア · 1740年〜1787

代表曲

関連ジャンル

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