古典

交響詩

Symphonic Poem

中央ヨーロッパ · 1840〜1920年

別名: Tone Poem

標題音楽の代表ジャンル。文学・絵画・思想を素材に、単一楽章の管弦楽作品で物語を描く。

概要

リストが1854年頃に「Symphonische Dichtung」の語を造り、形式を確立した。古典的ソナタ形式に縛られず、主題変容(テーマの形式的変容)を駆使して内容と形式を統合する。

背景

19世紀ロマン主義のもとで「絶対音楽(純粋器楽)」と「標題音楽(プログラム音楽)」の論争が起こり、ベルリオーズ「幻想交響曲」(1830)が標題交響曲の先例を示した。リストは標題音楽の旗手として、文学的・哲学的内容を音楽で語る形式を体系化した。

発展

リスト13曲の交響詩(「前奏曲」「タッソー」「マゼッパ」など)が出発点となり、スメタナ「我が祖国」、ボロディン「中央アジアの草原にて」、サン=サーンス「死の舞踏」、ドヴォルザーク、シベリウス、R.シュトラウス(「ドン・ファン」「ティル・オイレンシュピーゲル」「ツァラトゥストラはかく語りき」「英雄の生涯」「アルプス交響曲」)などが代表的傑作を残した。

出来事

  • 1830: ベルリオーズ「幻想交響曲」初演
  • 1854: リスト「前奏曲」初演
  • 1874: スメタナ「我が祖国」より「モルダウ」
  • 1898: R.シュトラウス「英雄の生涯」

派生・影響

20世紀の管弦楽標題作品(レスピーギ「ローマの松」、ガーシュウィン「アメリカ人 in パリ」)、映画音楽の管弦楽書法に直接影響を与えた。

音楽的特徴

楽器管弦楽

リズム単一楽章、主題変容、標題的構成

代表アーティスト

  • フランツ・リストハンガリー · 1830年〜1886
  • ベドルジハ・スメタナチェコ · 1840年〜1884
  • グスタフ・マーラーオーストリア · 1880年〜1911
  • リヒャルト・シュトラウスドイツ · 1880年〜1949
  • グスターヴ・ホルストイングランド · 1895年〜1934

代表曲

関連ジャンル

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