新ロマン主義
1970年代以降、19世紀ロマン派の語法を現代に蘇らせる米欧の作曲潮流。
概要
デイヴィッド・デル・トレディチ、ジョージ・ロックバーグ、ジョン・コリリアーノらが代表。シリアル・前衛音楽の知的厳格性に対峙して、音楽の劇的物語性、調性、感情的直接性の回復を志向する。
背景
1960年代以降の前衛音楽が一般聴衆との断絶を深め、米国の作曲家層が市場と教育機関の双方で「より広い聴衆との対話」を求めた。ロックバーグの息子の死を契機とした「3つの弦楽四重奏曲」(1971-72)が転換点となった。
発展
ロックバーグ「弦楽四重奏曲第3番」(1972、ベートーヴェンの直接引用)、デル・トレディチ「Final Alice」(1976)、コリリアーノ「交響曲第1番」(1989、AIDS犠牲者へのレクイエム)が代表作。エレン・ターフ・ズウィリッチなど多くの作曲家が同様の方向を共有した。
出来事
- 1972: ロックバーグ「弦楽四重奏曲第3番」
- 1976: デル・トレディチ「Final Alice」
- 1989: コリリアーノ「交響曲第1番」
- 1995: コリリアーノ「ヴィオリン協奏曲(赤いヴァイオリン)」
派生・影響
現代米国管弦楽作品、映画音楽、現代の調性的協奏曲書法に直接影響している。
音楽的特徴
楽器管弦楽、室内楽、声楽
リズム調性、ロマン派的形式、引用
代表アーティスト
- ジョージ・ロックバーグ
- ジョン・コリリアーノ
- ジョン・アダムス
代表曲
- 弦楽四重奏曲第3番 — ジョージ・ロックバーグ (1972)YouTube で検索
- Final Alice (1976)YouTube で検索
- 交響曲第1番 — ジョン・コリリアーノ (1989)YouTube で検索
- ヴァイオリン協奏曲「赤いヴァイオリン」 — ジョン・コリリアーノ (1997)YouTube で検索