古典

トリオ・ソナタ

Trio Sonata

イタリア / 南欧 · 1660〜1760年

2つの旋律楽器と通奏低音による、バロック室内楽の中核形式。

概要

教会ソナタ(緩‐急‐緩‐急の4楽章)と室内ソナタ(舞曲楽章主体)の2系統に分かれ、コレッリ作品1〜4が範例となった。実演には3名以上(旋律2+鍵盤+低弦)が要ることが多く、「トリオ」は記譜上の声部数を指す。

背景

16世紀末のカンツォン・ダ・ソナーレから派生し、17世紀イタリアで器楽の自立を促した。教会音楽の枠組みからサロン音楽へ広がり、ローマ・ボローニャ・モデナ・ヴェネツィアなど各地の弦楽伝統を統合した。出版業の発達がコレッリらの作品の国際的伝播を可能にした。

発展

コレッリ作品1(1681)以降の4作で教会・室内ソナタの規範が確立し、ヘンデル作品2・5、バッハの「音楽の捧げもの」内のトリオ・ソナタ(BWV1079)、テレマンの「忠実な音楽の師」誌掲載作などへ広がった。18世紀半ばにはギャラント様式が台頭し、四重奏・五重奏など新編成へ重心が移った。

出来事

  • 1681: コレッリ「教会トリオ・ソナタ集」作品1
  • 1689: コレッリ作品3、教会ソナタの古典型
  • 1720年頃: バッハ、オルガン・トリオ・ソナタ集 BWV525-530
  • 1747: バッハ「音楽の捧げもの」内のトリオ・ソナタ

派生・影響

古典派の弦楽四重奏、ピアノ・トリオへ受け継がれ、室内楽の基本書法を準備した。20世紀の新古典主義作曲家(ヒンデミット)も範例として再訪している。

音楽的特徴

楽器2つの旋律楽器、通奏低音(鍵盤+低弦)

リズム教会ソナタ4楽章、舞曲楽章

代表アーティスト

  • アルカンジェロ・コレッリイタリア · 1675年〜1713
  • ゲオルク・フィリップ・テレマンドイツ · 1700年〜1767
  • ヨハン・ゼバスティアン・バッハドイツ · 1703年〜1750

代表曲

関連ジャンル

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