古典派協奏曲
独奏者と管弦楽が対話する古典派の協奏曲形式。モーツァルトのピアノ協奏曲が頂点。
概要
通常3楽章構成(急‐緩‐急)で、第1楽章は二重提示部を持つソナタ協奏曲形式、第2楽章は歌唱的緩徐楽章、終楽章はロンド形式が一般的。独奏カデンツァが作曲家・演奏家の即興性を残した。
背景
バロック独奏協奏曲を出発点に、18世紀後半の鍵盤楽器(フォルテピアノ)の発達と公開演奏会文化が新しい協奏曲需要を生み出した。モーツァルトはウィーンで自作自演による予約演奏会を成功させ、市場経済のなかで成立した最初期の音楽家の一人となった。
発展
J.C.バッハ、モーツァルト27曲のピアノ協奏曲が規範を作り、ベートーヴェンが第3〜5番で交響曲的拡張を行った。ヴァイオリン協奏曲ではモーツァルトK.216-219、ベートーヴェン作品61が古典型を示した。19世紀以降はロマン派協奏曲へ規模・技巧が拡張されていく。
出来事
- 1777: モーツァルト「ピアノ協奏曲第9番(ジュノーム)」 K.271
- 1785: モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」 K.466
- 1809: ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番(皇帝)」
- 1844: メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」初演
派生・影響
ロマン派協奏曲(メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー)、20世紀の協奏曲(バルトーク、プロコフィエフ)まで連続的に発展した。
音楽的特徴
楽器独奏者、管弦楽
リズム二重提示部、3楽章、独奏カデンツァ
代表アーティスト
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- フェリックス・メンデルスゾーン
代表曲
- ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 — ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1785)YouTube で検索
- ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 — ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1785)YouTube で検索
- ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 — ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1806)YouTube で検索
- ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」 — ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1809)YouTube で検索