ズンドラ
ブータン王国の宗教・古典歌曲伝統。
概要
ブータンの僧院・宮廷で発達した古典歌曲。ヒマラヤ地方の自然と仏教的世界観を歌い、ダムニェン(六弦琴)・ピワン(擦弦)・リム(笛)を伴奏とする。村落の踊り歌ボエドラと対をなす、より荘重な形式。
背景
17世紀のシャブドゥン・ガワン・ナムゲルによるブータン統一期にチベット仏教文化と結びついて発達したとされる。長母音の引き伸ばしや微妙な装飾が特徴で、僧院教育の一環として継承された。
発展
1971年に王立芸術院(RAPA)が設立され、ズンドラを含む伝統音楽の保存・上演を担った。Jigme Drukpa らの音楽家が国際舞台で紹介し、近年は若者向けに再編する試みも行われている。
出来事
- 17世紀: シャブドゥン期に文化的基礎形成。
- 1971年: 王立芸術院設立。
- 1990年代: ジグメ・ドゥルクパ国際録音。
- 2008年: ブータン伝統音楽保存政策強化。
- 2010年代: 若手によるズンドラ再解釈。
派生・影響
ボエドラ(村落踊り歌)・現代ブータン・ポップ・ヒマラヤ仏教圏の音楽との比較対象となる。
音楽的特徴
楽器ダムニェン(六弦琴)、ピワン、リム(笛)、声
リズム緩やかな自由律、長母音の引き伸ばし、仏教的詞章
代表曲
- Zhungdra Song (1995)YouTube で検索