古典

カンタータ

Cantata

イタリア / 南欧 · 1620〜1750年

独唱・合唱と器楽伴奏による、レチタティーヴォとアリアを連ねた声楽曲のジャンル。

概要

イタリアの独唱カンタータと、ルター派教会カンタータの二系統が特に重要。前者はサロン文化の劇的独唱曲、後者は礼拝のための合唱・独唱複合曲である。バッハの教会カンタータ(約200曲)は教会カンタータの集大成。

背景

17世紀のイタリアでオペラと並行して発展した独唱カンタータは、貴族邸でのアカデミー文化を背景にレチタティーヴォとアリアを連結する規範を作った。ドイツでは敬虔主義運動とルター派教会改革のなかで、コラール(讃美歌)と聖書的テクストを中心とする教会カンタータが定着した。

発展

カリッシミ、A.スカルラッティらがイタリア独唱カンタータを完成させ、バッハがライプツィヒ時代(1723〜1750)に多数の教会カンタータを書いた。テレマンの大量のカンタータ集はドイツ各地の典礼に寄与した。古典派以降は世俗オラトリオ・カンタータに名前を残し、ロマン派ではメンデルスゾーンやブラームスが復活させた。

出来事

  • 1620年頃: カリッシミ世代の独唱カンタータ
  • 1707: バッハ「アクトゥス・トラギクス」 BWV106
  • 1723: バッハ、ライプツィヒ・トーマスカントル就任
  • 1735年頃: テレマン「Harmonischer Gottes-Dienst」全72曲

派生・影響

オペラ・アリア/レチタティーヴォ書法、オラトリオ、近代の合唱・管弦楽曲(ストラヴィンスキー「カンタータ」、ヒンデミット)まで広く影響を与えた。

音楽的特徴

楽器独唱、合唱、通奏低音、室内アンサンブル

リズムレチタティーヴォ+アリア+合唱の連結

代表アーティスト

  • ハインリヒ・シュッツドイツ · 1610年〜1672
  • ディートリヒ・ブクステフーデデンマーク/ドイツ · 1670年〜1707
  • アレッサンドロ・スカルラッティイタリア · 1680年〜1725
  • ヘンリー・パーセルイングランド · 1680年〜1695
  • ゲオルク・フィリップ・テレマンドイツ · 1700年〜1767
  • ヨハン・ゼバスティアン・バッハドイツ · 1703年〜1750

代表曲

関連ジャンル

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