ヴァルナム
カルナータカ音楽の教則的・舞踊的曲形式。
概要
カルナータカ古典音楽の基礎教則として歌われる重要曲形式。ターラ・ヴァルナム(声楽用)とパダ・ヴァルナム(舞踊用)の二種があり、特定のラーガの全特徴を凝縮した「ラーガの肖像」となる。コンサートの開始曲としてしばしば歌われる。
背景
18世紀のパッチミリヤン・アディヤッパッヤ(1737–1797)らが体系化し、教則と演奏の両方の機能を持たせた。タンジャヴール・クァルテット(19世紀)がさらにレパートリーを充実させた。
発展
20世紀には音楽教育の標準カリキュラムに組み込まれ、すべての学習者が必修として学ぶ。バーラタナーティヤム舞踊の長尺曲としても重要で、踊り手の技量を示すパダ・ヴァルナムが特に著名。
出来事
- 18世紀: アディヤッパッヤによる体系化。
- 19世紀: タンジャヴール・クァルテットの作品群。
- 1930年: ルクミニ・デーヴィー・アルンダーレが舞踊復興。
- 1981年: 全インド音楽会議のヴァルナム規範化。
- 2010年代: 学校教育への普及。
派生・影響
カルナータカ古典学習の入口、舞踊曲としての発展、現代のフュージョン作品の素材として用いられる。
音楽的特徴
楽器声、ヴィーナ、ヴァイオリン、ムリダンガム、ナットゥヴァナル(舞踊指揮)
リズムターラの厳格な構成、ラーガの完全な提示、舞踊振付の基盤
代表曲
- Viriboni Varnam — M.バーラムラリクリシュナ (1990)YouTube で検索