古典

ジングシュピール

Singspiel

ドイツ/オーストリア / 中央ヨーロッパ · 1750〜1820年

ドイツ語による音楽劇形式。歌唱と話し言葉の対話を交互に挟む点が特徴。

概要

民衆的な題材と分かりやすい歌、短い重唱・合唱を中心とし、市民層の音楽劇として広まった。モーツァルト「魔笛」(1791)が芸術的頂点。後にドイツ・ロマン派オペラの源泉となる。

背景

18世紀後半、啓蒙絶対主義のもとでドイツ語による国民演劇運動が起こり、ヨーゼフ2世はウィーンに国民ジングシュピール劇場を設立した(1778)。当時イタリア・オペラが宮廷で支配的だったのに対し、ジングシュピールは市民・中産階級向けの娯楽として普及した。

発展

ヒラー、ベンダ、ディッタースドルフらが先駆けとなり、モーツァルト「後宮からの誘拐」(1782)、「魔笛」(1791)で芸術的頂点に達した。ベートーヴェン「フィデリオ」(1814)はジングシュピール起源だが、英雄的・啓蒙的内容で形式を拡張した。19世紀にはウェーバー「魔弾の射手」(1821)がロマン派ドイツ・オペラへの転換点となった。

出来事

  • 1778: ウィーン国民ジングシュピール劇場設立
  • 1782: モーツァルト「後宮からの誘拐」初演
  • 1791: モーツァルト「魔笛」初演
  • 1821: ウェーバー「魔弾の射手」初演

派生・影響

ドイツ・ロマン派オペラ(ウェーバー、マルシュナー、ワーグナー初期)、ウィーン・オペレッタ、20世紀のミュージカルへ流れ込んだ。

音楽的特徴

楽器独唱、合唱、管弦楽(話し言葉あり)

リズム歌+セリフ、有節歌曲、重唱フィナーレ

代表アーティスト

  • ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトオーストリア · 1762年〜1791
  • カール・マリア・フォン・ウェーバードイツ · 1810年〜1826

代表曲

関連ジャンル

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