ハウス
1980年代のシカゴで、DiscoとElectronic Musicから派生したダンスミュージック。
まずはここから
ひとことで言うと1980年代のシカゴで、DiscoとElectronic Musicから派生したダンスミュージック。
まずはこの曲からLarry Heard — Can You Feel It (Mr. Fingers) ▶ YouTube
代表的な人Frankie Knuckles
どんな音か
ハウスの主な要素は次の通り。BPM120〜128の四つ打ちキック、短いフレーズ(1〜2小節)を繰り返すベースのループ、ピアノとシンセのコード、ソウル/ディスコ/ファンクから取り込んだ音のかけら、そして女性ヴォーカルである。これらが四つ打ちの上で組み合わさる。ヴォーカルの幅は広く、短い言葉を語りかけるように繰り返すものから、歌い上げる本格的な歌唱までさまざまだ。テクノほど無機質ではなく、ディスコほど生楽器に頼らない。その中間で、機械音にも人肌のぬくもりが残る。曲の長さは5〜8分と長めで、DJがつなぎやすいようにできている。枝分かれが細かく、ディープ・ハウス(丸く深いベース)、テック・ハウス(テクノ寄りの硬さ)、ガラージ・ハウス(ソウルフルな歌もの)と、同じ四つ打ちの上で音色だけが入れ替わっていく。
このジャンルを特徴づける代表的なリズムパターン。再生ボタンでループ再生し、下のリズム譜で今どの拍が鳴っているかを確認できます。
聴きどころ
まずキックに耳を合わせたい。同じ音が休まず鳴り続ける、その単調さこそが推進力になる。次にキックの音色(808か、909か、後発のサンプル系か)とベースの噛み合い、そして取り込んだ(サンプリングした)声・ピアノ・ホーンが、どのタイミングで現れ、どこで消えるか。フィルターの開け閉めでベースの明るさが刻々と変わるのも聴きどころだ。さらに、DJが2曲を長く重ね合わせていく「ロング・ブレンド」という手法の心地よさも味わいたい。
初めて聴くなら
代表アーティスト
- Frankie Knuckles
- Joe Smooth
- Larry Heard
もっと見る(あと6件)
- Marshall Jefferson
- Daft Punk
- Honey Dijon
- Purple Disco Machine
- Fred Again..
- Peggy Gou
代表曲
- Larry Heard — Can You Feel It (Mr. Fingers) (1986)
- Marshall Jefferson — Move Your Body (1986)
- Joe Smooth — Promised Land (1987)
もっと見る(あと2件)
- Frankie Knuckles — Your Love (1987)
- Marshall Jefferson — Can You Feel It (1986)
生まれた背景
1980年代前半、アメリカ合衆国シカゴ。NYのContinental BathsなどでプレイしたDJ Frankie Knucklesがシカゴに移り、Warehouse(ウェアハウス。
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のちにPower Plant)というクラブで新しいサウンドを試した。もう一人の立役者がMusic BoxのRon Hardyで、この二人がシカゴのクラブシーンを牽引した。1970年代末にディスコ人気が急速に冷え込んだあと、その流れをくむ地下のクラブシーンで、初期はディスコやソウルのレコードを再編集してフロアを温めるところから始まった。やがてJesse SaundersやLarry Heard、Marshall Jeffersonら作り手が、TR-808などのドラムマシンとシンセサイザーだけで一から曲を組み上げるようになり、要素を切り詰めたダンスミュージックとして確立する。初期作はDJ InternationalやTraxといったシカゴのレーベルから世に出た。1986年リリースのSteve Silk Hurley『Jack Your Body』は、1987年1月にハウスとして初めてイギリスシングルチャート1位を獲得。これを機にイギリスマンチェスター(クラブ「ハシエンダ」)へ伝播し、レイヴ/アシッド・ハウス・ブームへと発展した。同じドラムマシンから、都市ごとに音が分かれていく。1990年代にはニューヨークのMasters at Work(生楽器を大胆に混ぜる二人組)、パリのDaft Punkやレコードを刻んで組み直すDimitri from Parisが、それぞれの“訛り”(土地ごとの個性)を確立した。
音楽的特徴の詳細
楽器ドラムマシン(TR-909)、シンセサイザー、サンプラー
リズム4つ打ち、120-130 BPM
その後の代表曲
- Honey Dijon — Not About You (2017)
- Peggy Gou — It Makes You Forget (Itgehane) (2018)
- Purple Disco Machine — Hypnotized (2020)
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- Fred Again.. — Marea (We've Lost Dancing) (2021)
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
もっと見る(あと17件と系譜図)
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
ハウスが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
