エレクトロニック

ボールルーム/ヴォーグ・ビート

Ballroom / Vogue Beats

ニューヨーク / アメリカ合衆国 / 北米 · 1985年〜

ニューヨークBallroomシーンで踊られる、MikeQに代表されるBPM130前後のクラブ音楽。

どんな音か

ボールルーム/ヴォーグ・ビートは、ニューヨークのBallroomシーンでヴォーギングを支えるクラブ音楽。BPMは130前後、キックは硬く、クラップやクラッシュ、声のチョップがポーズの瞬間を切る。MikeQのトラックでは、短いボイスサンプルがダンサーへの合図になり、フロア全体がランウェイのように変わる。

生まれた背景

Ballroom文化は、黒人・ラテン系LGBTQ+コミュニティのハウス、ボール、カテゴリー競技から発展した。1980年代以降、ハウスやクラブミュージックと結びつき、ヴォーギングの動きに特化したビートが作られた。MikeQは2000年代以降の ballroom beats を広く知らしめた中心的存在である。

聴きどころ

ドラムの空白と、ポーズを切るための音を聴くとよい。流れるグルーヴより、腕、顔、腰、床技が決まる瞬間に音が置かれる。声のサンプルは歌詞というより審査や煽りの合図として機能する。映像と合わせると構造が一気に分かる。

発展

Madonna『Vogue』(1990)で広く知られたが、現代Vogue BeatsはRupaul's Drag RaceやBeyonce『Renaissance』(2022)で再評価された。

出来事

  • 1990: Madonna『Vogue』 / 2009: MikeQ Qween Beat設立 / 2022: Beyonce『Renaissance』

派生・影響

House、Jersey Club、Ballroom House。

音楽的特徴

楽器DAW、TR-909、ヴォーカルサンプル

リズム125-130 BPM、5拍シンコペ、Ha breakdown

代表アーティスト

  • MikeQアメリカ合衆国 · 2008年〜

代表曲

日本との関係

日本でもヴォーギング、Ballroomイベント、LGBTQ+クラブ文化を通じて受け入れられている。ダンススタジオやクラブイベントでMikeQ系のビートが使われることもあり、音楽だけでなくコミュニティと身体表現を含めて広がっている。

初めて聴くなら

入口は「Ha Dance — MikeQ (2010)」。Ballroomビートの合図と硬いグルーヴが分かる。よりフロア向けには「Let Me Bang — MikeQ (2012)」。声のサンプルとポーズの関係は「Cunty — MikeQ (2014)」で聴きたい。

豆知識

Ballroomで使われるcuntyという言葉は、日常語では強い語感を持つが、シーン内では自信、鋭さ、女性性のスタイルを称える文脈で使われることがある。言葉の文化的な位置づけも音楽理解に関わる。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1980年代ボールルーム/ヴォーグ・ビートボールルーム/ヴォーグ・ビートハウスハウス凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ボールルーム/ヴォーグ・ビートを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1985年前後 (±25年)

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