ボールルーム/ヴォーグ・ビート
ニューヨークBallroomシーンで踊られる、MikeQに代表されるBPM130前後のクラブ音楽。
どんな音か
ボールルーム/ヴォーグ・ビートは、ニューヨークのBallroomシーンでヴォーギングを支えるクラブ音楽。BPMは130前後、キックは硬く、クラップやクラッシュ、声のチョップがポーズの瞬間を切る。MikeQのトラックでは、短いボイスサンプルがダンサーへの合図になり、フロア全体がランウェイのように変わる。
生まれた背景
聴きどころ
ドラムの空白と、ポーズを切るための音を聴くとよい。流れるグルーヴより、腕、顔、腰、床技が決まる瞬間に音が置かれる。声のサンプルは歌詞というより審査や煽りの合図として機能する。映像と合わせると構造が一気に分かる。
発展
Madonna『Vogue』(1990)で広く知られたが、現代Vogue BeatsはRupaul's Drag RaceやBeyonce『Renaissance』(2022)で再評価された。
出来事
- 1990: Madonna『Vogue』 / 2009: MikeQ Qween Beat設立 / 2022: Beyonce『Renaissance』
派生・影響
House、Jersey Club、Ballroom House。
音楽的特徴
楽器DAW、TR-909、ヴォーカルサンプル
リズム125-130 BPM、5拍シンコペ、Ha breakdown
代表アーティスト
- MikeQ
代表曲
Ha Dance — MikeQ (2010)- Let It All Out — MikeQ (2010)
Let Me Bang — MikeQ (2012)
Drop That Beat — MikeQ (2013)
Cunty — MikeQ (2014)
日本との関係
日本でもヴォーギング、Ballroomイベント、LGBTQ+クラブ文化を通じて受け入れられている。ダンススタジオやクラブイベントでMikeQ系のビートが使われることもあり、音楽だけでなくコミュニティと身体表現を含めて広がっている。
初めて聴くなら
入口は「Ha Dance — MikeQ (2010)」。Ballroomビートの合図と硬いグルーヴが分かる。よりフロア向けには「Let Me Bang — MikeQ (2012)」。声のサンプルとポーズの関係は「Cunty — MikeQ (2014)」で聴きたい。
豆知識
Ballroomで使われるcuntyという言葉は、日常語では強い語感を持つが、シーン内では自信、鋭さ、女性性のスタイルを称える文脈で使われることがある。言葉の文化的な位置づけも音楽理解に関わる。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- エレクトロニックテクノ
- ロック・メタルエモ
- エレクトロニックディープハウス
- ヒップホップ・R&BコンテンポラリーR&B
- ヒップホップ・R&Bブーンバップ
- ロック・メタルポスト・ハードコア
- ロック・メタルグランジ
- ロック・メタルインダストリアル・ロック
