ロック・メタル

インディーロック

Indie Rock

アメリカ合衆国 / 北米 · 1980年〜

1980年代以降、独立系レーベルや自主流通を背景に発展した多様なロック。

どんな音か

メジャーレーベルではなく独立系レーベルから出るギター・ロックの総称。BPMは120〜170、ギター2本+ベース+ドラムの4ピース編成が基本。歪みは強すぎず、コード進行はメジャー/マイナーをまたぎながら、メロディは口ずさみやすい。歌は鼻にかかった声、ファルセット、ハスキー、語り口調が好まれ、絶叫は少ない。録音はわざと粗さを残すか、逆に過剰に整理するかのどちらかで、メジャー・ロックとは「音の整い方」が違う。

生まれた背景

1980年代後半、アメリカ合衆国の大学ラジオ局カルチャーと、イギリスのC86シーン(NMEのカセットコンピレーション)が同時期に「メジャー資本に頼らないギターバンド」を可視化した。米Pavement、Sebadoh、Built to Spill、英Stone Roses、My Bloody Valentine、Pulp。1990年代後半〜2000年代にアメリカ合衆国のMagnetic Fields、The Strokes、The White Stripes、Yeah Yeah Yeahs、Interpol、イギリスのArctic Monkeys、Franz Ferdinand、Bloc Partyが世代的存在に。2010年代にThe National、Vampire Weekend、Arcade Fire、Tame Impala、現在はBlack カントリー, New Road、Wet Leg、Big Thief周辺。

聴きどころ

ギター2本の役割分担(メロディ/コード)、ハーモニーの薄さと豊かさのバランス、ドラムが「素人っぽさ」を残しているか整っているか。歌詞が私的・文学的になりがちな点も特徴。ライブで観ると、メジャー・ロックのような「派手な演出」がなく、楽器を弾くこと自体に集中する空気がある。

代表アーティスト

  • Pavementアメリカ合衆国 · 1989年〜1999
  • The Strokesアメリカ合衆国 · 1998年〜
  • Arcade Fireカナダ · 2001年〜
  • The Killersアメリカ合衆国 · 2001年〜

代表曲

日本との関係

1990年代のFLIPPER'S GUITAR、ピチカート・ファイヴ、Cymbals、サニーデイ・サービス、フィッシュマンズ、ナンバーガールが日本のインディー・ロックの祖。2000年代以降、くるり、ASIAN KUNG-FU GENERATION、andymori、シャムキャッツ、never young beach、yonawo、PEOPLE 1までずっと続く。ピチカート・ファイヴは欧米でも「渋谷系」として独自に評価されている。

初めて聴くなら

1990年代を1曲なら、Pavement『Cut Your Hair』(1994)。2000年代を1曲なら、The Strokes『Last Nite』(2001)。21世紀の「インディー」の幅を1枚なら、Vampire Weekend『Vampire Weekend』(2008)。日本ものなら、ナンバーガール『鉄風 鋭くなって』。

豆知識

「Indie」は単に「Independent」(独立系レーベルから出ている)を指す言葉だったが、2000年代以降は音色やプロダクションのスタイルそのものを指すジャンル名に変質した。皮肉にも現在の「インディー・ロック」バンドの多くはメジャーレーベル所属。

影響・派生で結ばれたジャンル

インディーロックを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1980年前後 (±25年)

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