エレクトロニック

フレンチタッチ

French Touch

パリ / フランス / 西ヨーロッパ · 1993年〜

1990年代のフランスで成立した、Disco・Funkのサンプリングを核とするHouse派生スタイル。

どんな音か

フレンチタッチは、ディスコファンクのサンプルをフィルターで開閉し、ハウスの四つ打ちに乗せるフランス発のダンス音楽。ベースは太く、シンセは光沢があり、声はロボットのように加工されることも多い。Daft PunkやStardustの曲には、夜のクラブの眩しさとポップな親しみやすさが同居している。

生まれた背景

1990年代のパリ周辺で、シカゴハウス、ディスコヒップホップ的なサンプリング感覚が結びついて広がった。フィルターハウスとも近く、レコードの短いフレーズを反復しながら音色を変化させる制作が特徴になった。フランスのクラブ音楽を国際的に印象づけた流れである。

聴きどころ

サンプルのループが、フィルターでこもったり一気に明るくなったりする瞬間を聴くとよい。キックは単純でも、音色の開閉だけで高揚が生まれる。声やギターの断片が機械的に繰り返されるうちに、いつの間にかサビのように聞こえる。

代表アーティスト

  • Daft Punkフランス · 1993年〜2021
  • Stardustフランス · 1997年〜1998
  • Justiceフランス · 2003年〜

代表曲

日本との関係

日本ではDaft Punkの人気が大きく、クラブだけでなくロックポップ、CM音楽のリスナーにも届いた。渋谷系以降のサンプリング感覚や、2000年代のエレクトロ・ブームとも相性がよく、日本のDJやトラックメイカーにも影響した。

初めて聴くなら

入口は「Music Sounds Better with You — Stardust (1998)」。反復の中毒性なら「Around the World — Daft Punk (1997)」。ポップな祝祭感は「One More Time — Daft Punk (2000)」、ロック寄りの硬さは「D.A.N.C.E. — Justice (2007)」がよい。

豆知識

フレンチタッチは、フランス国内だけの呼び名ではなく、海外から見たパリ発の洗練されたハウスの印象でもある。サンプルの元ネタはアメリカ合衆国ディスコファンクであることも多い。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1970年代1980年代1990年代2010年代フレンチタッチフレンチタッチディスコディスコハウスハウスフューチャー・ファンクフューチャー・ファンク凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
フレンチタッチを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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フランス · 1993年前後 (±25年)

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