ジューク
シカゴ・ゲットー・ハウスから派生した、高速で性的・挑発的なテーマを伴うダンス音楽。
どんな音か
BPMは160前後で、バスドラム(キック)が16分音符で連打される——四つ打ちではなく、不規則に配置された「跳ねる」キックパターンが特徴だ。スネアは薄く、ハットはほぼ聴こえない。低音は圧縮されて前に出る。声ネタやサンプルが細かく切り刻まれ、機関銃のように連続する。フットワークという踊りのスタイルと不可分な関係にあり、足さばきで全身を表現するダンスの動きに合わせた音楽構造になっている。「聴く」より「身体で反応する」ための音楽だ。
生まれた背景
聴きどころ
まずキックの連打だけを追う。4つ打ちではなく、パターンが少しずつずれているのが分かる。次に、その上に乗るサンプルやボーカルの断片がどのタイミングに来るかを追う。フットワーク映像と一緒に見ると、音のどの瞬間に足が動くのかが分かり、音楽の「重心」が見えてくる。
発展
2000年代に若手プロデューサーがBPMを上げ、ダンス即興をより重視する方向へ進化、Footwork成立に至った。
出来事
- 1996頃: DJ Funk『Booty House Anthems』 / 2002: DJ Slugo関連リリース
派生・影響
Footwork、Ghetto House、Bounce。
音楽的特徴
楽器TR-909、サンプラー、シーケンサー
リズム150-160 BPM、反復ヴォーカル、ミニマルキック
代表アーティスト
- DJ Funk
- Traxman
- DJ Spinn
- RP Boo
- DJ Rashad
代表曲
- Footworkin On Air — Traxman (2012)
- Itz Not Rite — DJ Rashad (2013)
- Show U How — DJ Rashad (2013)
Booty House Anthems — DJ Funk (1996)
U Don't Know — RP Boo (2013)
日本との関係
初めて聴くなら
DJラシャドの『Itz Not Rite』(2013年)は代表的なトラックで、160BPMのキックの疾走感とサンプルの切り刻み方が分かりやすい。RPブーの『U Don't Know』(2013年)は少し荒削りで、フットワーク初期の質感が残る。夜に、ヘッドフォンで音量を上げて聴く。
