ジューク
シカゴ・ゲットー・ハウスから派生した、高速で性的・挑発的なテーマを伴うダンス音楽。
まずはここから
ひとことで言うとシカゴ・ゲットー・ハウスから派生した、高速で性的・挑発的なテーマを伴うダンス音楽。
まずはこの曲からDJ Funk — Booty House Anthems ▶ YouTube
代表的な人DJ Funk
どんな音か
BPMは160前後で、バスドラム(キック)が16分音符で連打される——四つ打ちではなく、不規則に配置された「跳ねる」キックパターンが特徴だ。スネアは薄く、ハットはほぼ聴こえない。低音は圧縮されて前に出る。声ネタやサンプルが細かく切り刻まれ、機関銃のように連続する。フットワークという踊りのスタイルと不可分な関係にあり、足さばきで全身を表現するダンスの動きに合わせた音楽構造になっている。「聴く」より「身体で反応する」ための音楽だ。
聴きどころ
まずキックの連打だけを追う。4つ打ちではなく、パターンが少しずつずれているのが分かる。次に、その上に乗るサンプルやボーカルの断片がどのタイミングに来るかを追う。フットワーク映像と一緒に見ると、音のどの瞬間に足が動くのかが分かり、音楽の「重心」が見えてくる。
初めて聴くなら
DJラシャドの『Itz Not Rite』(2013年)は代表的なトラックで、160BPMのキックの疾走感とサンプルの切り刻み方が分かりやすい。RPブーの『U Don't Know』(2013年)は少し荒削りで、フットワーク初期の質感が残る。夜に、ヘッドフォンで音量を上げて聴く。
代表アーティスト
- DJ Funk
- Traxman
- DJ Spinn
もっと見る(あと2件)
- RP Boo
- DJ Rashad
代表曲
- DJ Funk — Booty House Anthems (1996)
生まれた背景
シカゴのサウスサイド・ウエストサイドの黒人コミュニティで1990年代に生まれた。ゲットー・ハウス(シカゴのハウス音楽のローカル変種)のBPMを極限まで上げ、踊り自体を競技にしたフットワーク・バトルの場から発展した。
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DJラシャドとDJスピンがシーンの中心にいた。2010年代にPlanet Mu(UKのレーベル)がコンピレーションをリリースしたことで、シカゴのローカルシーンが初めて国際的に知られるようになった。DJラシャドは2014年に急死しており、その後もトラックスマン、RPブーらが活動を続けている。
音楽的特徴の詳細
楽器TR-909、サンプラー、シーケンサー
リズム150-160 BPM、反復ヴォーカル、ミニマルキック
発展
2000年代に若手プロデューサーがBPMを上げ、ダンス即興をより重視する方向へ進化、Footwork成立に至った。
出来事
- 1996頃: DJ Funk『Booty House Anthems』 / 2002: DJ Slugo関連リリース
派生・影響
Footwork、Ghetto House、Bounce。
その後の代表曲
- Traxman — Footworkin On Air (2012)
- DJ Rashad — Itz Not Rite (2013)
- DJ Rashad — Show U How (2013)
もっと見る(あと1件)
- RP Boo — U Don't Know (2013)
日本との関係
豆知識
フットワークのバトルは「ジューキン」と呼ばれ、参加者が向かい合って足技を競う。2人の審判が判定し、勝者が進む。
影響・派生で結ばれたジャンル
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感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
ジュークが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
