ファンク
1960年代後半にJames Brownらによって確立された、ベース・ドラムのグルーヴ重視の音楽。
どんな音か
BPM 90〜120。リズムが「the One」(1拍目の強拍)に強烈に集中し、ベース、ドラム、ギター、ホーンの全員が1拍目で「タッ」と一斉に揃う。ベースはスラップ(指で弾いて引っ張る奏法)で粘る、ギターは右手で短く刻むカッティング(ブラッシング)、ドラムはハイハットの細かい刻みとキックの「シンコペーション」(拍を外したアクセント)が組み合わさる。ホーンセクションのキメ(プンチェ)が随所に挿入される。歌は語りに近く、シャウト、コール&レスポンスが多い。
生まれた背景
聴きどころ
「ザ・ワン」(1拍目)で全員が揃う瞬間。ベースのスラップとプル(指で弾く/引っ張る)の音色の違い。ギターの16分カッティング、ドラムのハットとキックの細かい絡み。ホーンセクションのキメが「8小節おきに来る」とか「サビの最後の2小節」とか、規則性を意識すると景色が立体になる。
音楽的特徴
リズム1拍目強調(The One)、シンコペートしたベースとドラム
代表アーティスト
- James Brown
- Stevie Wonder
- Sly and the Family Stone
- Parliament
- Chic
代表曲
- Papa's Got a Brand New Bag — James Brown (1965)
- Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) — Sly and the Family Stone (1969)
- Get Up (I Feel Like Being a) Sex Machine — James Brown (1970)
- Superstition — Stevie Wonder (1972)
- Give Up the Funk (Tear the Roof off the Sucker) — Parliament (1976)
日本との関係
初めて聴くなら
1曲だけ聴くなら、James Brown『Get Up (I Feel Like Being a) Sex Machine』(1970)。ファンクの起点。アルバムなら、Funkadelic『Maggot Brain』(1971)。Stevie Wonder『Innervisions』(1973)、Sly & The Family Stone『There's a Riot Goin' On』もマスト。
豆知識
「Funk」はもとはアフリカ系英語で「臭い/汚れた」というニュアンス(特に肉体的な)を持つ言葉。ジェイムス・ブラウンが「Make it funky!」と叫ぶ時、本来の文脈では「もっと泥臭く、肉体的に」という意味。「funky」は1990年代以降、英語で「カッコいい」のスラングとしても定着した。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ロック・メタルカントリーロック
- ラテン・カリブサルサ
- ロック・メタルサイケデリックロック
- 宗教・霊歌コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック
- エレクトロニックプロセス音楽
- 古典新ロマン主義
- エレクトロニックドローン・ミュージック
- ヒップホップ・R&Bヒップホップ
