伝統・民族

フォーク

Folk

アメリカ合衆国 / 北米 · 1940年〜

口承伝統に根ざした音楽および、20世紀の米国でその様式を採用したシンガーソングライター音楽。

どんな音か

フォークは、口承の歌と、20世紀のシンガーソングライター文化の両方を含む広い言葉。アコースティックギター、バンジョー、ハーモニカ、素朴な声が中心になり、派手な編曲より歌詞と旋律が前に出る。Woody Guthrieの歌には移動する労働者の足音があり、Bob DylanやJoan Baezの曲では社会への問いかけが言葉の力で響く。

生まれた背景

アメリカ合衆国では1940年代以降、民謡収集、労働運動、プロテストソング、大学街のコーヒーハウス文化を背景にフォーク・リバイバルが広がった。伝承歌を歌い継ぐだけでなく、現代の政治や個人の思いを古い歌の形式に乗せたことが大きい。1960年代には公民権運動、反戦運動とも結びついた。

聴きどころ

ギターのコードが簡単に聴こえても、歌詞の置き方と声の間を聴くと深い。サビで大きく盛り上げるより、同じ節を繰り返しながら言葉の意味が変わっていく曲が多い。ハーモニーが入る曲では、主旋律に寄り添う声が共同体の感覚を作る。

代表アーティスト

  • Woody Guthrieアメリカ合衆国 · 1930年〜1967
  • Simon & Garfunkelアメリカ合衆国 · 1957年〜1970
  • Joan Baezアメリカ合衆国 · 1958年〜
  • Bob Dylanアメリカ合衆国 · 1961年〜
  • The Byrdsアメリカ合衆国 · 1964年〜1973

代表曲

日本との関係

日本フォークにも強い影響を与えた。1960年代後半から70年代の日本では、反戦、学生運動、日常の心情を歌うフォークが広がり、吉田拓郎や岡林信康などへつながった。アメリカ合衆国ン・フォークは、日本語で自分の言葉を歌う発想を後押しした。

初めて聴くなら

プロテストソングの入口は「Blowin' in the Wind — Bob Dylan (1963)」。時代の空気を聴くなら「The Times They Are a-Changin' — Bob Dylan (1964)」。素朴な歌の原点として「This Land Is Your Land — Woody Guthrie (1944)」、美しいハーモニーなら「The Sound of Silence — Simon & Garfunkel (1964)」がよい。

豆知識

Folkは民衆のという意味を持つが、録音産業の中では伝統を再構成した都市の音楽にもなった。古い歌をそのまま保存するより、いまの言葉で歌い直す力がフォークの生命線になっている。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1500年代1940年代1950年代1960年代1970年代1980年代2000年代フォークフォークモーラムモーラムシュラーガーシュラーガーロックロックOPMOPMアボリジニ・ロックアボリジニ・ロックフォークトロニカフォークトロニカ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
フォークを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1940年前後 (±25年)

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