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ブラジル

Brazil

中南米・カリブ

ブラジルのSpotify Top 50は、上位の多くをセルタネージョとファンキ・ブラジレイロが占める。セルタネージョアメリカ合衆国カントリーにたとえられる、地方の農村から生まれたギター中心の音楽。ファンキ・ブラジレイロはリオのファヴェーラ(貧困地区)発祥のダンス音楽で、正式には funk carioca、現地では単にファンキと呼ばれる。両者を混ぜる作り手も増え、「Funknejo」というプレイリスト名も生まれた。この2ジャンルから海外に抜けた代表格がAnittaとLudmillaで、とりわけAnittaは国内外どちらのチャートにも顔を出す。では肝心のボサノヴァサンバは? 日本人がブラジル音楽として真っ先に思い浮かべるこの2つは、海外でのイメージこそ今も最強だが、現地のストリーミングチャートではほとんど動いていない。

自国アーティストの人気曲

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

セルタネージョは農村部・地方が起源だが、今やテレビでも結婚式でも企業パーティーでも定番となり、世代も階層も越えた。ファンキはリオのファヴェーラ(貧困地区)発祥で、いまではサンパウロのファヴェーラにも根を張り、若者を中心に支持されている。全国区のこの二強の下には、地域ごとのご当地ジャンルが層をなしている。北東部ではアコーディオン主体のフォホーが踊りの定番。バイア州サルヴァドールでは打楽器中心のダンス音楽アシェが独自の存在感を保つ。年配の中間層には、MPB(ムジカ・ポプラル・ブラジレイラ=ブラジル大衆音楽)やボサノヴァが、自分たちの世代の音楽として今も親しまれている。そして何を聴くかには経済階層が色濃く出る。ファンキを大音量で流すか、結婚式でセルタネージョに合わせるか。選曲はそのまま出自を語る——もっとも、その境界はTikTokを通じて曖昧になりつつあるとも言われる。

参考資料

- Spotify Top 50 Brasil: https://open.spotify.com/playlist/6xFsLdvzCQ4m7pJbEfSSsm