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T-POP Thai Pop
タイ / 東南アジア · 2010年〜
タイのアイドル系・新世代ポップ。PURPEECH、4EVE、BUSなどが代表。K-popフォーマットを土着化させた。
まずはここから
ひとことで言うと タイのアイドル系・新世代ポップ。PURPEECH、4EVE、BUSなどが代表。K-popフォーマットを土着化させた。
まずはこの曲から 4EVE — PLAY
代表的な人 4EVE
どんな音か T-POP は2010年代後半以降のタイ で、K-POPのアイドル制作モデルをタイ 語と東南アジア的メロディに翻訳した新世代ポップ を指す。BPM100〜120のシンセ・ファンク や、フューチャー・ベース をベースにしたきらびやかなEDMポップ が中心で、ガールズ/ボーイズグループのフォーメーションダンスを前提にトラックが作られる。声はK-POPほど整音せず、タイ 語の鼻母音が残った柔らかい発声で、サビ前の「えーっ」と息を吸う間が独特の色気を生む。MVは色彩を派手に振り切り、バンコクの夜とパステルのセットを組み合わせた画作りが定番だ。
聴きどころ K-POPと比べると、タイ 語特有の声調の上下がメロディを縛るので、サビが意外な音程で着地する瞬間がある。そこが「韓国 のコピーではないT-POP 」を聴き分けるポイントだ。PURPEECHのようなボーイズグループはR&B寄りのコード進行 を多用し、4EVEのようなガールズ系はフューチャー・ベース のきらきらしたシンセを前面に出す。プロダクションの予算はK-POPに届かないので、ベースとキックの押し出しがやや軽い分、ボーカルの距離感が近く、生っぽい。ダンスは韓国系振付師の関与が多く、隊列の組み替えはK-POPの語彙で読める。
初めて聴くなら 入門ならPURPEECH『Telephone』のR&Bポップ 。深夜のヘッドホンで、タイ 語の鼻にかかった声の質感を味わうのに最適だ。踊りたい気分なら4EVE『PLAY』、TikTok由来のサビが一発で残る。バラード派にはPUN(PURPEECHのメンバー)のソロ曲か、BUSの『BUS Because of You』の収録曲が向く。アイドル文化に明るくない人はまずMVを観てしまった方が早い。
代表アーティスト 4EVEタイ · 2020年〜 PURPEECHタイ · 2023年〜 BUSタイ · 2024年〜 生まれた背景 タイ のポップシーンは長らくGMM Grammyを頂点にしたバラード偏重で、ダンスアイドルは2010年代前半までほぼ不在だった。流れを変えたのは日本 のAKB48をタイ にローカライズしたBNK48(2017〜)で、これがアイドル文化の地ならしをした。
続きを読む そこに、K-POPで訓練を積んだプロデューサーや韓国 の制作会社が入ってきて、4EVE、PiXXiE、PURPEECH、PUN、BUSといった現行T-POP アイドル群が一気に生まれた。コロナ禍の配信ライブと、TikTokでのチャレンジ拡散が決定的に効いた、まだ生まれて数年の若いシーンだ。
日本との関係 BNK48が日本 のAKB48グループの妹分なので、もとから日本 との回路は太い。BNK48メンバーがソロでT-POP 寄りに転じる例もあり、日本 の48ファンの一部はそのまま4EVEやPiXXiEに流れている。2023年以降は『Tokyo Idol Festival』にタイ 勢が出演する流れができ、PiXXiEや4EVEが日本 のアイドルファン界隈で名前が知られるようになった。タイ は日本 のアニメ受容が極めて強い国なので、T-POP のMVにアニメ調の世界観やJ-POP 的なコード進行 が混じることも多く、日本 のリスナーにとって入りやすい音だ。
豆知識 「T-POP 」という呼称はタイ 政府文化省も公式に推している半官製の言葉で、2022年に「T-POP STAGE SHOW」というテレビ番組がチャンネル5(軍系)で始まったのが象徴的だ。ソフトパワー戦略「5F(Food, Film, Fashion, Fight, Festival)」にPOPを足して「5F+1」と呼ぶ動きもある。
続きを読む BUSは2024年にデビューしたボーイズグループで、Philippine Arena級の動員を狙える次世代株として注目されている。
感触が近い 系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンルT-POPが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
この発見を、誰かに T-POPを初めて知った人が、まわりにいるかも。ひと言でお裾分けを。