ラテン・カリブ

ラテン・ウルバノ

Latin Urbano

プエルトリコ / カリブ海 · 2015年〜

別名: Música Urbana / Latin Urban

2010年代後半にBad Bunny、J Balvin、Karol Gらの世代が確立した、レゲトン、ラテン・トラップ、デムボウを横断するスペイン語圏アーバン・ポップの総称。

どんな音か

21世紀のラテン・ヒップホップ/レゲトン/トラップなどを総称する商業カテゴリー。BPM 90〜100が中心。シンセ・ベース、808キック、トラップ系ハイハット(16分音符の3連符)、レゲトンの「dembow」リズムをベースに置きながら、トラップ的なシンセとオートチューン・ヴォーカルを組み合わせる。歌詞はスペイン語(時に英語混じり)、テーマは恋愛、パーティー、ストリート、贅沢、自己肯定。録音は重低音と打楽器が前面、ヴォーカルにオートチューンが薄くかかる。

生まれた背景

2010年代後半、レゲトンが世界化する中で、トラップ、R&B、EDMとの融合が進んで誕生したカテゴリー。Bad Bunny(プエルトリコ)、J Balvin(コロンビア)、Karol G(コロンビア)、Ozuna、Anuel AA、Rauw Alejandro、Daddy Yankee(往年の大物)らが代表。Spotifyの編集プレイリスト「¡Viva Latino!」が世界規模のフォーマットを定着させた。Bad Bunny『YHLQMDLG』(2020)、『Un Verano Sin Ti』(2022)はBillboard 200で1位を獲得した最初のスペイン語アルバムとなった。

聴きどころ

「dembow」(レゲトンの基本リズム、4拍子で「ボン・カ・ボン・カ」)が下層に置かれていることを意識する。トラップ的な808サブベースと組み合わさる時、ベースのうねりが特に目立つ。ヴォーカルのオートチューンの揺れ、コール&レスポンス、フィーチャリング・アーティストとの掛け合い。

発展

現在ではグラミー独立部門が設けられ、ラテン・ポップの主流カテゴリとなった。

音楽的特徴

楽器シンセ、ドラムマシン、サンプラー

リズムデムボウ系/トラップ系、85-100BPM

代表アーティスト

  • J Balvinコロンビア · 2009年〜
  • Bad Bunnyプエルトリコ · 2013年〜
  • Karol Gコロンビア · 2013年〜

代表曲

日本との関係

日本でのラテン音楽シーンは2020年以降に拡大中。Bad BunnyのSpotify Wrapped世界1位の話題が報じられたり、Rosalía(スペインのラテン・ポップ歌手)の来日公演(2023)が話題になったりしている。

初めて聴くなら

1曲だけなら、Bad Bunny『Tití Me Preguntó』(2022)。J Balvin & Bad Bunny『La Canción』(2019)、Karol G『Provenza』(2022)、Rosalía『DESPECHÁ』(2022)も外せない。

豆知識

Bad Bunny(本名Benito Antonio Martínez Ocasio)はプエルトリコ出身、もとはスーパーマーケットの袋詰め店員でSoundCloudに自作曲をアップしていた。彼の『Un Verano Sin Ti』(2022)はストリーミング史上最多再生のアルバムとなり、Spotify史上初の年間1位を2年連続(2020、2022)で獲得した。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1990年代2010年代ラテン・ウルバノラテン・ウルバノレゲトンレゲトンラテン・トラップラテン・トラップ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ラテン・ウルバノを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

ラテン・ウルバノ の系譜全体図(多段)を見る

同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

プエルトリコ · 2015年前後 (±25年)

  • ラテン・カリブペレオ1995年〜 · プエルトリコ

ジャンル一覧へ戻る