J-POP
1980年代末の日本で成立した、洋楽志向の歌謡曲を再ブランド化した大衆ポップ。
どんな音か
生まれた背景
1988年頃、東京のFMラジオ局J-WAVEが「日本の洋楽風ポップ=J-POP」というラジオ・カテゴリーを作ったのが言葉の由来とされる。それまで主流だった歌謡曲と区別するための呼び名だった。1970年代末にデビューしたサザンオールスターズらを先行世代として、90年代に新しかったのは「量産とダンス」だ。小室哲哉が次々とヒット曲を送り出すダンス系ポップで時代を席巻し、Mr.Childrenはバンド形態の歌もので新しい世代の支持を集めた。世紀末に新しかったのは「R&B唱法の輸入」で、米R&B/ソウル色の濃い歌唱を持ち込んだ宇多田ヒカルが新しい標準を打ち立て、aikoら独自のコード感を持つシンガーソングライターも台頭した。2000年代にはBUMP OF CHICKENやコブクロといったバンド・シンガーソングライターが主役に回った。2010年代以降に当たり前になったのは「ボカロ出身が顔出し歌手になる」流れだ。ネット上の音声合成ソフト「ボーカロイド」向けに曲を作っていた作り手が、自ら歌手として、あるいは専属シンガーを立てて表舞台に出てくる(米津玄師、YOASOBIなど)。アニメやゲームのタイアップへの依存度が高いのも、他国のポップにはあまり見られない点だ。
聴きどころ
まず耳を引くのはサビ前の転調と、そこから一段上がる音域だ。「王道進行」が実際に鳴る瞬間に耳をすませば、明るさと切なさが交互に訪れるのが分かる。次に、ボーカルがどれだけ高音域を歌い切るかに注目したい。終盤、いったん伴奏が静かになって歌だけが残る瞬間(俗にいう「サビ落ち」)も聴きどころだ。タイアップ作品があるなら、それを先に観てから聴くと、作品の場面と歌詞が重なって聴こえ方が変わる。
リズムを聴く
このジャンルを特徴づける代表的なリズムパターン。再生ボタンでループ再生し、下のリズム譜で今どの拍が鳴っているかを確認できます。
代表アーティスト
- 松任谷由実
- スピッツ
- Mr.Children
- 高橋洋子
- 浜崎あゆみ
- 宇多田ヒカル
- 米津玄師
代表曲
- Tomorrow never knows — Mr.Children (1994)
- First Love — 宇多田ヒカル (1999)
- M — 浜崎あゆみ (2000)
- Lemon — 米津玄師 (2018)
- ひこうき雲 — 松任谷由実 (1973)
- 残酷な天使のテーゼ — 高橋洋子 (1995)
日本との関係
初めて聴くなら
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- 古典JRPGサウンドトラック
- ロック・メタルJロック
- 古典ビジュアルノベル音楽
- エレクトロニックノイズ・ミュージック
- エレクトロニックオンキョー(音響)
- ロック・メタル日本のマスロック
- ポップ東方アレンジ音楽
- ポップ電波ソング
