ウィッチハウス
2009年頃に発生した、オカルト/ゴシック美学とChopped&Screwed手法を組み合わせた電子音楽。
まずはここから
ひとことで言うと2009年頃に発生した、オカルト/ゴシック美学とChopped&Screwed手法を組み合わせた電子音楽。
まずはこの曲からCrystal Castles — Untrust Us ▶ YouTube
代表的な人Crystal Castles
どんな音か
BPM 80~100の低域中心のテンポで、サイン波やノイズが不気味に波打つ。ボーカルは大幅にピッチダウンされ、処理された歌声が無表情に歌詞を繰り返す。ドラムはTrap的な『空洞性』を持ち、ベースは『引き込み』を目的に設計されている。全体の音響は『ホラー映画の環境音+電子音』という感触で、踊るというより『儀式的な静止』を促す。
聴きどころ
『King Night — Salem』での『嗡嗡と鳴り続ける』感覚と、その奥に隠れた『メロディの痕跡』を探ること。『Untrust Us — Crystal Castles』でのボーカルの喪失感。最後に『Without You — oOoOO』での『暗さの奥にある温かさ』。
初めて聴くなら
『King Night — Salem』を一度で全編聴く。5分弱の無音寄りの浸透感を、集中力を持って体験することで『ウィッチハウス』の本質が分かる。
代表アーティスト
- Crystal Castles
- Salem
- oOoOO
代表曲
- Crystal Castles — Untrust Us (2008)
- Salem — King Night (2010)
- Salem — Sick (2010)
もっと見る(あと2件)
- oOoOO — Without You (2012)
oOoOO — NoSummr4U (2011)
生まれた背景
2009年米国で、Salem、oOoOO、Crystal Castlesらが、オカルト・ゴシック美学とChopped & Screwed(Houston発のシンハイザー・ピッチダウン手法)を結合。このタイミングはInternet時代のサブカルチャー(tumblr、4chan)が『オカルト美学』を再度ポップ化した時期と一致。
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2010年代初頭にはSubPop等の大手レーベルも注目したが、2014年以降は急速に衰退。
音楽的特徴の詳細
楽器サンプラー、DAW、Triton/Korg系シンセ、ピッチダウンヴォーカル
リズム60-80 BPM、Chopped&Screwed、トラップハット
発展
短期間でメインストリームから後退したが、Witch House美学は後のVaporwave、Cloud Rap、Hyperpopの暗い側面に持続的影響を残した。Crystal Castles、Crystal Caves等とも近接。
出来事
- 2010: Salem『King Night』 / 2011: oOoOO『oOoOO EP』
派生・影響
Vaportrap、Phonk、Cloud Rap、Drag Hop。
日本との関係
豆知識
『ウィッチハウス』というジャンル名の由来は定かでない。一説には Salem の楽曲 『King Night』の歌詞内の『witch』が起源とも言われるが、スタイルの命名は複数の文脈から事後的に生じたもの。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
ウィッチハウスが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
