クラウドラップ
2010年頃SoundCloudで成立した、空気感あるアンビエント的ビートと夢幻的ヴォーカルを特徴とするHip Hopサブジャンル。
まずはここから
ひとことで言うと2010年頃SoundCloudで成立した、空気感あるアンビエント的ビートと夢幻的ヴォーカルを特徴とするHip Hopサブジャンル。
まずはこの曲からLil B — Wonton Soup ▶ YouTube
代表的な人A$AP Rocky
どんな音か
クラウドラップは、霞んだシンセ、薄いドラム、夢の中のようなサンプルを背景に、力を抜いたラップが乗る音楽。Clams Casinoのビートは声の断片が霧のように広がり、Lil Bは技巧より存在感とムードで押す。A$AP Rockyの初期曲では、低く遅いラップと空間的なビートが、夜のネット画面のような浮遊感を作る。
このジャンルを特徴づける代表的なリズムパターン。再生ボタンでループ再生し、下のリズム譜で今どの拍が鳴っているかを確認できます。
聴きどころ
ラップの言葉を全部追うより、声がビートにどれくらい溶けているかを聴く。キックやスネアは硬くても、上ものは遠くにぼやける。サンプルが歌のように聞こえる部分、ラップが独り言のように低く沈む部分が、クラウドラップの感触になる。
初めて聴くなら
ビートの原型を知るなら「I'm God — Clams Casino (2011)」。ネット的な脱力感は「Wonton Soup — Lil B (2010)」。ラップ作品として入りやすいのは「Peso — A$AP Rocky (2011)」や「Live.Love.A$AP — A$AP Rocky (2011)」だ。
代表アーティスト
- A$AP Rocky
- Lil B
- Clams Casino
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- SpaceGhostPurrp
代表曲
- Lil B — Wonton Soup (2010)
- Clams Casino — I'm God (2011)
- A$AP Rocky — Live.Love.A$AP (2011)
もっと見る(あと2件)
- A$AP Rocky — Peso (2011)
Clams Casino — Im God (2011)
生まれた背景
2009年頃からSoundCloud、Tumblr、YouTubeを中心に広がった。南部ヒップホップの遅い感覚、アンビエント、チョップド&スクリュード、インターネットのミーム文化が重なり、ラップの攻撃性よりムードを重視する流れが生まれた。
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高価なスタジオより、ネット上の共有と個人制作が強い推進力だった。
音楽的特徴の詳細
楽器DAW、サンプラー、シンセ、Auto-Tune
リズム60-90 BPM、アンビエント・ビート、深いリバーブ
発展
A$AP Rocky『LiveLoveA$AP』(2011)で広く知られた。Witch House、Vaporwaveと美学的に近接。
出来事
- 2009: Lil B『6 Kiss』 / 2011: A$AP Rocky『LiveLoveA$AP』 / 2011: Clams Casino『Instrumental Mixtape』
派生・影響
SoundCloud Rap、Witch House、Vaporwave、Trap。
日本との関係
豆知識
クラウドラップのcloudは、音の霞みだけでなく、クラウド上で広がる音楽という感覚にも合っている。スタジオより先に、リンク、動画、画像、タグでムードが共有されたジャンルである。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
クラウドラップが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
