LAビート・シーン
ロサンゼルスの「Low End Theory」クラブ周辺で2006年頃形成された、Hip Hop・Jazz・IDMを横断するインスト系電子音楽。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
ドラムがきっちり格子に乗らず、少し遅れたり前のめりになったりする揺れを聴く。ベースは単なる低音ではなく、曲のメロディを引っ張ることが多い。短いループが突然ジャズの和音や電子ノイズに変わるので、曲の長さより密度を楽しむとよい。
発展
Flying LotusのBrainfeeder設立(2008)を経て国際的展開。日本では渋谷のクラブシーンと結合し、Sweet Williamらが受容。
出来事
- 2006: Low End Theory開始 / 2008: Flying Lotus『Los Angeles』 / 2010: 『Cosmogramma』 / 2017: Thundercat『Drunk』
派生・影響
Wonky、Glitch Hop、Future Funk、Lo-fi Hip Hopとリンク。
音楽的特徴
楽器MPC、サンプラー、DAW、ベース、シンセ
リズム70-100 BPM、よれたグルーヴ、ハーフタイム
代表アーティスト
- Daedelus
- Thundercat
- Flying Lotus
- Hudson Mohawke
- Nosaj Thing
代表曲
- Eclipse / Blue — Nosaj Thing (2009)
- Drunk — Thundercat (2017)
Cosmogramma — Flying Lotus (2010)- Oh! — Thundercat (2013)
Los Angeles — Flying Lotus (2008)
日本との関係
初めて聴くなら
シーン全体の密度を浴びるなら「Cosmogramma — Flying Lotus (2010)」。よりビートテープ的な入口は「Los Angeles — Flying Lotus (2008)」。ベースと歌の楽しさから入るなら「Drunk — Thundercat (2017)」がよい。
豆知識
Low End Theoryという場の名前どおり、低音の鳴りがこのシーンの重要な身体感覚だった。家で聴く緻密な電子音楽であり、同時にクラブのサブベースで体に当てる音楽でもある。
