モールソフト
閉店間際のショッピングモールに反響するBGMをコンセプトとする、Vaporwaveの瞑想的サブジャンル。
まずはここから
ひとことで言うと閉店間際のショッピングモールに反響するBGMをコンセプトとする、Vaporwaveの瞑想的サブジャンル。
まずはこの曲からVektroid — リサフランク420 ▶ YouTube
代表的な人Vektroid
どんな音か
ショッピングモールの閉店後に反響するスローダウンした BGM、エレベーター音、空調音など『非音楽音』がサンプリングされ、さらに low-fi 処理で劣化させられたもの。テンポは極めて遅く(40〜60 BPM 程度)、ビートらしいビートはない。音は『寝ぼけた』感覚で、意識が覚醒せず、むしろ『死後の世界』を象徴するような印象。
聴きどころ
この音楽は『聴く』のではなく『環境』として在る。背景として流す。何も起きないことが起きていることを、心地よく感じる感覚。『リサフランク420(仮)』のようなタイトルの『仮ぁ』という不確実性自体が、この音楽の本質。
初めて聴くなら
『リサフランク420』(Vektroid, 2011) は入口としては曖昧すぎるので、『Palm Mall』(猫 シ Corp., 2014) から。背景音として流すなら『Mall Tycoon』(Cat System Corp., 2015)。
代表アーティスト
- Vektroid
- Cat System Corp.
- 猫 シ Corp.
代表曲
- Vektroid — リサフランク420 (2011)
- 猫 シ Corp. — Palm Mall (2014)
- Cat System Corp. — Palm Mall (2014)
もっと見る(あと2件)
- 猫 シ Corp. — Shopping Center 2050 (2016)
- Cat System Corp. — Mall Tycoon (2015)
生まれた背景
2013年前後、 ヴェイパーウェイヴ というカテゴリの中で、Vektroid および『猫 シ Corp.』らが、閉店モール、廃墟、都市空間の『死』をテーマに創作。アメリカ合衆国の消費社会へのアイロニーとして、その『遺骨』をサンプリングする美学。
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ただし日本の『廃墟美学』や『おもちゃ箱の中の風景』という感性とも親和性がある。
音楽的特徴の詳細
楽器サンプラー、リバーブ、Muzak素材
リズムテンポレス、深いリバーブ、空間設計
発展
Bandcampを中心に、ホリデーシーズン・空港・銀行ロビーといったテーマ別亜種が派生した。2017年以降はLiminal Space美学(SCP的「閾の空間」)とビジュアル面で強く結びついた。
出来事
- 2014: 猫 シ Corp.『Palm Mall』 / 2015: Liminal Spaceミーム拡散 / 2018: 『Backrooms』ミーム発生
派生・影響
Slushwave、Liminal Ambient、Hauntologyへ連結。
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
モールソフトが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
