モールソフト
閉店間際のショッピングモールに反響するBGMをコンセプトとする、Vaporwaveの瞑想的サブジャンル。
どんな音か
ショッピングモールの閉店後に反響するスローダウンした BGM、エレベーター音、空調音など『非音楽音』がサンプリングされ、さらに low-fi 処理で劣化させられたもの。テンポは極めて遅く(40〜60 BPM 程度)、ビートらしいビートはない。音は『寝ぼけた』感覚で、意識が覚醒せず、むしろ『死後の世界』を象徴するような印象。
生まれた背景
聴きどころ
この音楽は『聴く』のではなく『環境』として在る。背景として流す。何も起きないことが起きていることを、心地よく感じる感覚。『リサフランク420(仮)』のようなタイトルの『仮ぁ』という不確実性自体が、この音楽の本質。
発展
Bandcampを中心に、ホリデーシーズン・空港・銀行ロビーといったテーマ別亜種が派生した。2017年以降はLiminal Space美学(SCP的「閾の空間」)とビジュアル面で強く結びついた。
出来事
- 2014: 猫 シ Corp.『Palm Mall』 / 2015: Liminal Spaceミーム拡散 / 2018: 『Backrooms』ミーム発生
派生・影響
Slushwave、Liminal Ambient、Hauntologyへ連結。
音楽的特徴
楽器サンプラー、リバーブ、Muzak素材
リズムテンポレス、深いリバーブ、空間設計
代表アーティスト
- Vektroid
- Cat System Corp.
- 猫 シ Corp.
代表曲
- Palm Mall — 猫 シ Corp. (2014)
- Palm Mall — Cat System Corp. (2014)
Shopping Center 2050 — 猫 シ Corp. (2016)
リサフランク420 — Vektroid (2011)
Mall Tycoon — Cat System Corp. (2015)
日本との関係
初めて聴くなら
『リサフランク420』(Vektroid, 2011) は入口としては曖昧すぎるので、『Palm Mall』(猫 シ Corp., 2014) から。背景音として流すなら『Mall Tycoon』(Cat System Corp., 2015)。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- エレクトロニックフューチャー・ファンク
- ヒップホップ・R&Bサウンドクラウド・ラップ
- ヒップホップ・R&Bマンブル・ラップ
- エレクトロニックシーパンク
- エレクトロニックフォンク
- エレクトロニックウィッチハウス
- ヒップホップ・R&Bクラウドラップ
- ロック・メタルイージーコア
