シーパンク
2011-12年にTumblrで発生した、海洋/Y2K美学とジャグル/ガラージを参照した短命なネット系電子音楽。
どんな音か
BPM 130~160の中速テンポで、シンセは『水が揺らぐような』エフェクト処理がされ、ドラムは『ジャングル的』な高速フィル。ベースラインは『ガラージ』由来の『すり抜ける』感覚。全体として『海中の音響環境』をテーマに、Y2K(2000年前後)的な『テクノロジー楽観主義の喪失感』が音響化されている。いわば『水に沈むPC』のような質感。
生まれた背景
聴きどころ
発展
シーン自体は短命だったが、Vaporwaveと並行する「Tumblrサブカル系電子」の典型として参照され続ける。
出来事
- 2011: Tumblrでミーム化 / 2012: Azealia Banks『Atlantis』
派生・影響
Vaportrap、Hyperpop、Future Garageへ連続。
音楽的特徴
楽器DAW、サンプラー、ピッチシフター
リズム120-130 BPM、ガラージ風シャッフル
代表アーティスト
- Slava
- Ultrademon
代表曲
Aqua Boogie — Ultrademon (2012)
Soft — Slava (2012)
Soft Control — Slava (2013)
Seapunk Vol. 1 — Ultrademon (2011)
Raver Tots — Ultrademon (2013)
日本との関係
日本ではインターネット文化とビジュアル美学に敏感なコミュニティ(pixiv、ニコニコ動画ユーザー等)に認知されたが、『音楽ジャンル』として定着することはなかった。むしろ『美術運動』として捉えられた。
初めて聴くなら
豆知識
シーパンクは『音楽ジャンル』というより『ビジュアル・イデオロギー』に近い。つまり『短命だった』理由は『流行が去った』というより『その美学の『本質的な非実在性』』(つまりバーチャル性の際限のなさ)が人々に認識されたから、という説も存在。
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- エレクトロニックフォンク
- エレクトロニックヴェイパーウェイヴ
- エレクトロニックフューチャー・ファンク
- エレクトロニックウィッチハウス
- エレクトロニックモールソフト
- ヒップホップ・R&Bクラウドラップ
- ヒップホップ・R&Bサウンドクラウド・ラップ
- ヒップホップ・R&Bマンブル・ラップ
