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ラテン・カリブ

セルタネージョ

Sertanejo

ブラジル / 南米 · 1920年〜

別名: Sertanejo Universitário

ブラジル中西部・南部の田園出自の歌曲伝統が、米カントリー・ポップと交差して現代化したブラジル国民最大級の商業ジャンル。

まずはここから

ひとことで言うとブラジル中西部・南部の田園出自の歌曲伝統が、米カントリー・ポップと交差して現代化したブラジル国民最大級の商業ジャンル。

まずはこの曲からMilionário e José RicoEstrada da Vida ▶ YouTube

代表的な人Chitãozinho & Xororó

どんな音か

ブラジル内陸部の民俗音楽から発展した、現代では国民的人気のカントリーポップ。BPM 80〜130。アコーディオン(時々)、アコースティック・ギター、エレキ・ギター、エレキ・ベース、ドラム、シンセ・ストリングス、男女ヴォーカル(2人組デュオ「ドゥプラ」が伝統)。歌詞はポルトガル語、テーマは農村の暮らし、恋愛、別れ、トラック、酒、家族。「セルタネージョ(大学生セルタネージョ)」と呼ばれる現代スタイルでは、より都市的でポップな編曲。録音はマスタリング音圧が高く、ボーカルが前面。

このジャンルを特徴づける代表的なリズムパターン。再生ボタンでループ再生し、下のリズム譜で今どの拍が鳴っているかを確認できます。

フォホー / バイアォン · 130 BPM

聴きどころ

男女ヴォーカル・デュオ(「ドゥプラ」)のハーモニー、特に3度の重ね方。アコーディオンの「フォゴス・デ・アルティフィシオ(花火)」のようなフレージング。歌詞のロマンチックな展開(失恋・故郷恋しさ)。セルタネージョ以降は、アメリカ合衆国カントリー(ライン・ダンス、トラック)の語法も直接取り入れている。

初めて聴くなら

古典なら、Chitãozinho & Xororó『Fio de Cabelo』(1988)。セルタネージョ Românticoの代表。セルタネージョなら、Michel Teló『Ai Se Eu Te Pego』(2011、世界的ヒット)、Luan Santana『Te Esperando』(2012)、Marília Mendonça『Infiel』(2015)。

代表アーティスト

  • Chitãozinho & Xororóブラジル · 1970年〜
  • Milionário e José Ricoブラジル · 1972年〜2015
  • Leandro & Leonardoブラジル · 1983年〜1998
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  • Zezé Di Camargo & Lucianoブラジル · 1991年〜
  • Jorge & Mateusブラジル · 2005年〜
  • João Bosco & Viníciusブラジル · 2005年〜
  • Michel Telóブラジル · 2008年〜
  • Henrique & Julianoブラジル · 2010年〜

代表曲

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生まれた背景

20世紀前半、ブラジル内陸部(サンパウロ州、ミナス・ジェライス州、ゴイアス州の田舎)の「Caipira(カイピーラ、田舎)音楽」が起源。1929年のCornélio Pires『Cabocla Tereza』が初の録音。

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1960〜80年代に「セルタネージョ Romântico」(ロマンチック・セルタネージョ)が定型化、Chitãozinho & Xororó、Leandro & Leonardo、Zezé Di Camargo & Lucianoなど男性デュオが頂点を作った。2000年代から「セルタネージョ」(より若く都市的)が主流化、Michel Teló、Luan Santana、Marília Mendonça、現代ではJorge & Mateus、Henrique & Juliano、Maiara & Maraisa、ANAVITÓRIAらが世代を継承。現在ブラジル国内で最も商業的に成功しているジャンル。

音楽的特徴の詳細

楽器アコースティックギター、エレキギター、アコーディオン、ベース、ドラム、声

リズム中速4/4、二重唱、米カントリー風進行

発展

2000年代以降、「セルタネージョ・ウニベルシタリオ」(大学風)派が新世代を形成し、Michel Teló、Luan Santana、Marília Mendonça、Jorge & Mateus、Henrique & Julianoが商業的覇者となった。21世紀のブラジル国内ストリーミングで最大消費ジャンルの一つ。

出来事

  • 1929: トニコ・イ・チノコ初録音
  • 1980: Milionário e José Rico『Estrada da Vida』
  • 1986: Chitãozinho & Xororó『Cowboy de Aço』
  • 1988: Leandro & Leonardo『Não Aprendi Dizer Adeus』
  • 1991: Zezé Di Camargo & Luciano『É o Amor』
  • 2002: セルタネージョ・ウニベルシタリオ派出現
  • 2014: Jorge & Mateus全盛

派生・影響

カイピラ、ブラジル・カントリー、フォロー、現代ラテン・ポップと交差。

その後の代表曲

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日本との関係

ブラジル系コミュニティ(浜松、群馬、愛知)の中で活発に聴かれている。日本のラテン・シーンでは存在感は限定的だが、2010年代以降のラテン音楽全体の世界化の中で徐々に紹介されている。

豆知識

Marília Mendonça(2017〜21活動の女性歌手、セルタネージョシーン最大のスター)は2021年11月に26歳で飛行機事故で死去。ブラジル国民的喪に服す事件として、サッカーW杯予選の試合が中止されるほどの社会的衝撃だった。

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「Sertão」はブラジル北東部の半乾燥地帯を意味するが、現代の「セルタネージョ」はそれを超えて全国的な「田舎風カントリー」を指す。

影響・派生で結ばれたジャンル

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セルタネージョを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

セルタネージョ の系譜全体図(多段)を見る

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