ポップ

ベッドルーム・ポップ

Bedroom Pop

国際 / 北米 · 2013年〜

2010年代後半、自宅録音でBandcamp/SoundCloudに直接公開する若年層プロデューサーが定式化したインディポップ潮流。

どんな音か

ベッドルーム(自宅の寝室)で1人で録音されるDIYポップ。BPM 70〜130と幅広い。エレキギター(クリーン・ギター中心)、シンセサイザー、ドラムマシン、サンプラー、エレキピアノ、声(時にハーモニー)。歌は男女両方、語りに近い親密さ、ローファイで親しみやすい音質。歌詞は英語が多いが、日本語、韓国語、スペイン語など多言語化。テーマは内省、恋愛、孤独、青春、不安、自己肯定。録音はわざとローファイで、寝室の窓外の音、息遣い、テープ・ノイズを残すこともある。

生まれた背景

2010年代後半、SoundCloud、Bandcamp、Spotifyなどの配信プラットフォームの普及で、メジャーレーベルを介さずに自宅録音した楽曲を世界中に発信できる環境が整った。Clairo『Pretty Girl』(2017、当時18歳の自宅録音曲)、Cuco、Beabadoobee、boy pablo、Mac DeMarco(やや先行)、Rex Orange Countyなどが代表。アジア(日本のCarry Sandstone、Tempalay、韓国のWonstein、英中華系のRina Sawayama一部)、欧州、アメリカ合衆国、各地で並行発生した。Lo-Fi Hip-Hopとも親和性があり、若い世代の音楽消費の中心ジャンルの一つ。

聴きどころ

DIY感: メジャー・レーベルの磨き上げられたプロダクションと違う、自宅の寝室の親密さ。エレキギターのクリーンなコード、シンセの素朴な音色、ドラムマシンのシンプルなパターン。歌い手の声が、聴き手の隣に座っているような距離感。

発展

2017年Clairo『Pretty Girl』のYouTubeバイラルが象徴的事件。後にHyperpop、Hyperpop adjacentとも交差した。

出来事

  • 2014: Mac DeMarco『Salad Days』 / 2017: Clairo『Pretty Girl』バイラル / 2019: Beabadoobee『Loveworm』

派生・影響

Indie Pop、Lo-fi、Dream Pop、Hyperpop。

音楽的特徴

楽器DAW、ギター、シンセ、声、自宅マイク

リズム可変、ローファイ録音、リラックスしたグルーヴ

代表アーティスト

  • Mac DeMarcoカナダ · 2008年〜
  • Clairoアメリカ合衆国 · 2015年〜
  • boy pabloノルウェー · 2015年〜
  • Beabadoobeeイギリス · 2017年〜

代表曲

日本との関係

日本ベッドルーム・ポップ・シーンは2010年代後半以降に急速に拡大。Tempalay、yonawo、Lamp、cero、SIRUP、Vaundy、PEOPLE 1、AAAMYYY、Wonk、Mei Eharaなど。海外で日本シティポップやJazzを取り入れたベッドルーム・ポップ作家(アメリカ合衆国の優里、海外ヴェイパーウェイヴ/フューチャー・ファンク周辺)も多い。

初めて聴くなら

1曲だけ聴くなら、Clairo『Pretty Girl』(2017)。ベッドルーム・ポップのバイラルなった代表曲。Cuco『Lo Que Siento』(2017)、boy pablo『Everytime』(2017)、Beabadoobee『Coffee』(2017)。日本人なら、Tempalay『あびばのチカ』(2018)。

豆知識

Clairo(本名Claire Cottrill)は2017年8月にYouTubeに投稿した自撮り動画『Pretty Girl』が瞬時に1億回再生を超える大ヒット、当時18歳の高校生だった。彼女の父親が音楽業界の有力者だったことが後に話題になった(「ベッドルーム・ポップは草の根なのか」議論)。boy pablo(ノルウェー)は当時17歳、自宅で録音した『Everytime』が世界的に広まった。

影響・派生で結ばれたジャンル

ベッドルーム・ポップを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

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