エレクトロニック

ウォンキー

Wonky

国際 / 北米 · 2008年〜

2008年頃UK/USで命名された、揺らぐシンセ・グルーヴとHip Hop/IDM/Dubstepを横断するサブジャンル。

どんな音か

ウォンキーは、まっすぐなグリッドから少し外れたシンセとビートが揺れる電子音楽ヒップホップ、IDM、ダブステップ、LAビートの感覚が混ざり、ベースは太く、上ものはカラフルに歪む。Hudson MohawkeやRustieの曲では、ゲーム画面のネオンのような音が跳ねる。

生まれた背景

2008年前後にUKとUSのビートシーン周辺で呼ばれるようになった。J Dilla以後のよれたビート、グライムダブステップの低音、IDMの細かい編集が近づき、クラブでもヘッドホンでも聴ける派手なビート音楽になった。

聴きどころ

ドラムがわざと少しずれている感覚と、シンセの派手なピッチの揺れを聴く。リズムは崩れているようで、低音が身体を支える。明るい音色でも、拍の置き方はかなりひねってある。

発展

2010年代を通じてLA Beat Sceneを形成。Flying Lotus『Cosmogramma』(2010)、Hudson Mohawke『Butter』(2009)が代表作。

出来事

  • 2008: Hudson Mohawke『Polyfolk Dance EP』 / 2009: 『Butter』 / 2010: Flying Lotus『Cosmogramma』

派生・影響

LA Beat、Future Beats、Trap、Glitch Hop。

音楽的特徴

楽器DAW、サンプラー、シンセ、ピッチベンド

リズム70-90 BPM、ピッチ揺らぎ、ハーフタイム

代表アーティスト

  • Flying Lotusアメリカ合衆国 · 2005年〜
  • Hudson Mohawkeイギリス · 2005年〜
  • Rustieイギリス · 2007年〜

代表曲

日本との関係

日本ではビートミュージック、ネットレーベル、クラブイベントのリスナーに届いた。ゲーム音楽やアニメ的な電子音色とも相性があり、日本のトラックメイカーにも近い感覚で受け止められた。

初めて聴くなら

入口は「Polyfolk Dance — Hudson Mohawke (2008)」。派手なシンセの爆発は「Surph — Rustie (2011)」。Flying Lotus寄りの深さは「Galaxy in Janaki — Flying Lotus (2008)」がよい。

豆知識

ウォンキーは、ぐらついた、いびつなという意味を持つ。下手にずれているのではなく、グリッドから外すことでビートに人間的な揺れと奇妙な高揚を与えている。RustieやHudson Mohawkeの派手なシンセは、ヒップホップの低音とゲーム的な色彩を結びつけ、2010年代のベース音楽にも影響した。 まっすぐなEDMの盛り上がりとは違い、ビートが斜めに転ぶことで、派手なのにどこか酔ったような浮遊感が出る。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1970年代1990年代2000年代ウォンキーウォンキーヒップホップヒップホップIDMIDMLAビート・シーンLAビート・シーン凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ウォンキーを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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国際 · 2008年前後 (±25年)

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