ジェント
2000年代後半に Meshuggah の影響下で成立した、低音弦のパームミュート・ポリリズム志向のメタル。
どんな音か
BPM 160~200の高速領域で、ギターは『7弦以上の低音弦』をパームミュート(手の側面で弦を制御)しながら『ブゥン、ブゥン』という歯切れ良い音を繰り返す。このパターンは『単一の拍子ではなくポリリズム』を構成し、ドラムもそれに呼応する。ボーカルは『メロディック』で、下部の『複雑さ』と上部の『唱いやすさ』が極端に対比される。録音は『明瞭』で、各楽器が『分離して』聴こえる。
生まれた背景
Meshuggahが1990年代から『ポリリズム・ギター』を開発し、2000年代後半に Periphery や Animals as Leaders といったプロデューサーたちが『Meshuggahのテクニックをプログレッシブ・メタルに統合』した。Meshuggahの『実験性』を若い世代が『確立されたジャンル』として再度プロダクション化した。
聴きどころ
『Bleed — Meshuggah』でのギターの『絶妙な『ズレ』』とドラムの『同期』。『Icarus Lives! — Periphery』での『複雑さの中にあるサビの美しさ』。『CAFO — Animals as Leaders』での『ギターのソロのテクニカルさ』。ジェントは『複雑さと美しさの衝突』。
発展
2010年代初頭にAnimals as Leaders、TesseractがProgressive方向に展開。Mathcore/Metalcoreとも交差。
出来事
- 1995: Meshuggah『Destroy Erase Improve』 / 2010: Periphery『Periphery』 / 2011: Animals as Leaders『Weightless』
派生・影響
Progressive Metal、Mathcore、Metalcore。
音楽的特徴
楽器7-9弦ギター、ベース、ドラム、声
リズムポリリズム、低音パームミュート、変拍子
代表アーティスト
- Meshuggah
- Periphery
- Animals as Leaders
代表曲
- Rational Gaze — Meshuggah (2002)
- Bleed — Meshuggah (2008)
- CAFO — Animals as Leaders (2009)
- Icarus Lives! — Periphery (2010)
Tomb of the Wind — Meshuggah (2002)
日本との関係
日本でもプログレッシブ・メタル好きのコアなリスナーには認知されている。ただしメインストリーム的な知名度はない。テクニカルなギタリストの間では『参照点』となっている。
初めて聴くなら
『Rational Gaze — Meshuggah』でポリリズムの基本を、『Icarus Lives! — Periphery』で『ポップ性との融合』を体験。
豆知識
『ジェント』という言葉は Meshuggah のギター音の『オノマトペ』(擬音語)に由来する。つまり『音の『名前』がジャンル化した』珍しい例で、『イメージとしての名付け』である。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- エレクトロニックウォンキー
- ポップベッドルーム・ポップ
- ヒップホップ・R&Bローファイ・ヒップホップ
- エレクトロニックマッシュアップ
- ポップハイパーポップ
- エレクトロニックチップチューン
- エレクトロニックスラッシュウェイヴ
- エレクトロニックハードヴェイパー
