フランス語ラップ
フランス語ラップ。北アフリカ・サブサハラ系移民コミュニティが本流に合流する独特の構造。Aya Nakamura、SCH、PNL、Damso、Booba等。
どんな音か
フランス語ラップは、パリ郊外(バンリュー)やマルセイユ、ブリュッセルを発信源とするフランス語のヒップホップ全般を指す。USラップに比べてBPMはやや遅めで、85〜95あたりに落とし込むビートが多い。鼻にかかるフランス語の発音、長く伸ばす母音、巻き舌の「R」が、トラップの硬いハイハットと噛み合うと独特のグルーヴが立つ。SCHのような濁ったオートチューン、PNLの宇宙的なクラウドラップ、Damsoの息で詰める語り口、Booboらの古典的なブームバップまで、フランス語の音韻に合わせてサウンドの幅が広い。Aya Nakamuraの『Djadja』のように、ラップ/R&B/アフロビーツが滲み合う曲も主流に入る。
生まれた背景
聴きどころ
代表アーティスト
- SCH
- Aya Nakamura
- Damso
代表曲
- Djadja — Aya Nakamura (2018)
- Mannschaft — SCH (2016)
- Macarena — Damso (2017)
日本との関係
日本ではStromaeの『Alors on danse』がフレンチエレクトロとして紹介されて以降、フランス語ラップ/R&Bが時折TikTok経由で広まる。Aya Nakamuraの『Djadja』は2019年ごろから日本のクラブやSNSで再生され、彼女の名がいつの間にか日本でも知られた。マルチアーティストのShay、Lous and the Yakuzaも一部のリスナーに刺さっている。日本側の応答としては、KANDYTOWNやBADHOPの一部メンバーがフランスのCloud trap的な湿った音響に共感を語ることがあり、舐達麻の世界観もPNLの遠い親戚と言える。フランス語の意味は届きにくいが、音の質感は確実に日本のシーンに染みている。
初めて聴くなら
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
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