スペクトル楽派
1970年代パリで興った、音響スペクトル分析を作曲原理とする現代音楽の潮流。
まずはここから
ひとことで言うと1970年代パリで興った、音響スペクトル分析を作曲原理とする現代音楽の潮流。
まずはこの曲からジェルヴァシオ・グリゼー — Partiels ▶ YouTube
代表的な人ジェルヴァシオ・グリゼー
どんな音か
聴きどころ
「Partiels — グリゼー (1975)」はオーケストラの大きな構成だが、冒頭の低弦のEが鳴り始めてから倍音が一つずつ現れるプロセスを追うと、音楽の設計が見える。各楽器が「一つの音の部分」を担っていることに気づく瞬間、聴き方が変わる。「Gondwana — ミュライユ (1980)」では音の「変態」——金属的な音が肉感的な音に変化する過程——が聴きどころだ。
初めて聴くなら
「Périodes — グリゼー (1974)」は演奏時間が短く、スペクトル技法の基本的な質感が確認できる。次に「Partiels (1975)」で倍音展開のプロセスを追う。どちらも先に曲の解説を読んでから聴くと、音と理論の関係が見えやすい。
代表アーティスト
- ジェルヴァシオ・グリゼー
- トリスタン・ミュライユ
- カイヤ・サーリアホ
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- 細川俊夫
代表曲
- ジェルヴァシオ・グリゼー — Partiels (1975)
- トリスタン・ミュライユ — Gondwana (1980)
- ジェルヴァシオ・グリゼー — Le Noir de l'Étoile (1990)
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- ジェルヴァシオ・グリゼー — Périodes (1974)
トリスタン・ミュライユ — Désintégrations (1983)
生まれた背景
1973年頃、パリ音楽院出身のジェルヴァシオ・グリゼーとトリスタン・ミュライユが「レ・アティテュード・スペクトラル」という演奏家グループを結成し、スペクトル分析を作曲に用いる方法論を組み立てた。フランスのIRCAM(音楽音響研究所、1977年設立)の存在が技術的な基盤を提供した。
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同時期の前衛音楽(シュトックハウゼン、ブーレーズ)が構造的・数学的であったのに対し、スペクトル楽派は「耳で聴こえる音の物理現象」に根拠を置いた。グリゼーは1998年に49歳で急死し、ミュライユはその後もスペクトル技法を発展させた。
音楽的特徴の詳細
楽器管弦楽、室内楽、電子音響
リズム倍音列、音響スペクトル、緩慢な変容
発展
グリゼー「Périodes」(1974)、「Partiels」(1975)、ミュライユ「Gondwana」(1980)が初期傑作。1980年代以降カイヤ・サーリアホ、フィリップ・ユレル、ジェラール・ペソン、ジョージ・ベンジャミン(ポスト・スペクトル)らが拡張した。
出来事
- 1973: 「アンサンブル・イティネレール」結成
- 1974: グリゼー「Périodes」
- 1980: ミュライユ「Gondwana」初演
- 1986: グリゼー「Le Noir de l'Étoile」
派生・影響
ポスト・スペクトル音楽、現代電子音響音楽、現代映画音楽の音色重視書法、日本の細川俊夫の自然倍音志向にも影響した。
日本との関係
豆知識
グリゼーは倍音を「音の自然の文法」と表現し、12音技法が人工的な構造に頼っていることを批判した。スペクトル楽派の音楽はコンピュータなしに分析・作曲することも可能だが、IRCAMの電子機器が精度を大幅に上げた。
影響・派生で結ばれたジャンル
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