シャンソン
20世紀のフランスで成立した、歌詞の文学性を重視した歌曲の伝統。
どんな音か
生まれた背景
中世のトルバドゥール詩から系譜的に続く伝統。19世紀末のパリ・モンマルトルのカフェ・コンセールで「シャンソン・レアリスト(現実派シャンソン)」が成立。20世紀前半にエディット・ピアフ、シャルル・トレネ、モーリス・シュヴァリエが世界的スターになる。1950〜70年代がシャンソンの黄金期で、ジャック・ブレル、ジョルジュ・ブラッサンス、レオ・フェレ、シャルル・アズナヴール、セルジュ・ゲンズブール、フランソワーズ・アルディ、ジェーン・バーキンらが世代を作った。1990年代以降は商業的に縮小したが、現代では-M-、Christine and the Queens、Stromae(ベルギー)、Pomme、Clara Lucianiらが新しいシャンソンを更新している。
聴きどころ
言葉と音楽の関係。フランス語の韻律(ヴェルサイユの古典詩から続く伝統)が音楽の根幹。エディット・ピアフの場合、サビでの絞り出すような歌唱と、Aメロの語りの落差。ブラッサンスの場合、シンプルなギター伴奏の上で文学的な皮肉がたっぷり。録音は1950〜60年代のモノラル感を残すものが好まれる。
代表アーティスト
- Édith Piaf
- Jacques Brel
- Serge Gainsbourg
- Joe Dassin
代表曲
- La Vie en rose — Édith Piaf (1947)
- Ne me quitte pas — Jacques Brel (1959)
- Non, je ne regrette rien — Édith Piaf (1960)
- Je t'aime... moi non plus — Serge Gainsbourg (1969)
- Les Champs-Élysées — Joe Dassin (1969)
日本との関係
初めて聴くなら
1曲だけ聴くなら、Édith Piaf『La Vie en Rose』(1947)。シャンソンの世界的代表。Charles Aznavour『La Bohème』(1965)、Jacques Brel『Ne Me Quitte Pas』(1959)、Serge Gainsbourg『Je T'aime... Moi Non Plus』(1969)、現代なら、Stromae『Alors on danse』(2010)。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- 古典印象主義音楽
