ホーム / ジャンル / ヒップホップ・R&B / ポルトガル語ヒップホップ ヒップホップ・R&Bポルトガル語ヒップホップ ポルトガル · 1995〜
ヒップホップ・R&B
ポルトガル語ヒップホップ Lusophone Hip-Hop
ポルトガル / 西欧 · 1995年〜
ポルトガル本土・ブラジル・ルゾフォン・アフリカ(モザンビーク、カーボベルデ等)を横断するポルトガル語ラップ。Lon3R Johny、Plutónio、Bispo等。
まずはここから
ひとことで言うと ポルトガル本土・ブラジル・ルゾフォン・アフリカ(モザンビーク、カーボベルデ等)を横断するポルトガル語ラップ。Lon3R Johny、Plutónio、Bispo等。
まずはこの曲から Emicida — AmarElo ▶ YouTube
代表的な人 Emicida
聴きどころ 聴きどころは、ポルトガル 語の言語的なリズム感そのもの。スペイン 語より歯擦音(シャ・シュ)が多く、語尾が鼻にかかって落ちる「ãoãe」の連続は、英語ラップにはない独特のうねりを生む。ブラジル 系(パウリスタ訛り、カリオカ訛り)とポルトガル 本土系(リスボン訛り、ポルト訛り)の発音差を聴き比べるのも面白い。Plutónioの楽曲ではキゾンバ /アフロビーツ の腰の重さ、Bispoの『Iceman』ではドリル的な硬さなど、地域とビートの組み合わせ方が多彩。
初めて聴くなら リスボン側の入口はPlutónioの『Em Coma』。メロディアスなフックとアフロビーツ 寄りの腰の重いビートが、ポルトガル 本土ラップの現在地をよく示している。ブラジル 側ではEmicidaの『AmarElo』を聞くと、サンパウロのコンシャス・ラップの厚みが分かる。Lon3R Johnyの『Vibe』はトラップ 寄りで聴きやすい。夜、リスボンやサンパウロの坂道を歩く想像をしながら、イヤホンで深く聴くのが似合う。
代表アーティスト Emicidaブラジル · 2008年〜 Plutónioポルトガル · 2009年〜 Lon3R Johnyポルトガル · 2017年〜 代表曲 Plutónio — Em Coma (2019)
Lon3R Johny — Vibe (2019)
生まれた背景 ポルトガル 本土では2000年代以降、リスボン郊外のアフリカ系移民コミュニティ(旧植民地アンゴラ、カーボベルデ、ギニアビサウ出身者)から出てきたDa Weasel、Sam The Kid、Valeteらが土台を作った。ブラジル ではEmicidaやCriolo、Racionais MC'sらが独立したシーンを築き、リオやサンパウロのファヴェーラから世界へ広がった。
続きを読む 2010年代後半、Plutónio、Bispo、Lon3R Johnyらの登場でリスボン発のトラップ 世代が顕在化し、SoundCloudとSpotifyの普及で大西洋を挟んだルゾフォニア圏の往来が一気に加速した。
日本との関係 日本 ではブラジル 系のEmicidaが在日ブラジル 人コミュニティを中心に支持されており、群馬・愛知のブラジル タウンのイベントでプレイされることがある。ポルトガル 本土のラップは日本 ではほぼ未紹介だが、サッカー選手(リスボンのクラブで活動する日本人選手)のSNS経由でPlutónioやBispoの曲が紹介される偶発的な接触はある。J-POP /J-Rapとの直接的な交差はまだ少ないが、Spotifyの「Lusofonia」プレイリスト経由で発見する日本 のリスナーは増えつつある。
豆知識 ポルトガル 語話者は世界に約2億6千万人、そのほとんどはブラジル 人。ヨーロッパ・南米・アフリカに同じ言語で歌うシーンが分散しているのは世界的にも珍しく、ラテンアメリカ合衆国 のスペイン 語圏のような単一市場にはなりにくい代わりに、地域ごとの音楽的多様性が極めて豊か。
続きを読む リスボンのアフリカ系クラブ・カルチャー(「キゾンバ 」「クドゥロ 」「アフロハウス」を融合させた「バトゥケ」シーン)は、欧州ダンスミュージック史の隠れた水源として近年再評価が進んでいる。
感触が近い 系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンルポルトガル語ヒップホップが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
この発見を、誰かに ポルトガル語ヒップホップを初めて知った人が、まわりにいるかも。ひと言でお裾分けを。