シンセウェイヴ
1980年代の映画/ビデオゲームのアナログシンセ音楽を参照する、2000年代後半以降の電子音楽。
まずはここから
ひとことで言うと1980年代の映画/ビデオゲームのアナログシンセ音楽を参照する、2000年代後半以降の電子音楽。
まずはこの曲からKavinsky — Nightcall ▶ YouTube
代表的な人Kavinsky
どんな音か
1980年代風シンセサイザー音楽の現代的再構成。BPM 80〜120。ディジタル・シンセ(プロフェット、ジュピター、JX-3P、DX7)、ドラムマシン(LinnDrum、Oberheim DMX)、シンセ・ベース、シンセ・パッド、たまにエレキ・ギター。ヴォーカルはほぼ無し、入っても加工(リバーブ、コーラス、ローパス)が強い。曲尺は4〜7分。歌詞は英語(あれば)、80年代のSF映画、ネオン街、ナイトドライブ、ビデオゲームへのノスタルジア。録音はわざと80年代のアナログ感(VHSのノイズ、テープのヒス)を残す。
聴きどころ
シンセサイザーの「キラキラしたアルペジオ」と「うねるサブベース」の対比。ドラムマシン(LinnDrumなど1980年代の機種)の硬質なスネア音色。サイドチェイン処理(キックに合わせて他の音が呼吸する)が現代EDM並みに使われる。1980年代の本物の音楽より「80年代らしさ」を強調した、ノスタルジア商品としての側面も強い。
初めて聴くなら
1曲だけ聴くなら、Kavinsky『Nightcall』(2010)。映画『ドライヴ』のオープニング曲。アルバムなら、The Midnight『Endless Summer』(2016)。攻撃的なら、Perturbator『The Uncanny Valley』(2016)。日本のものなら、tofubeats『lost decade』(2013)。
代表アーティスト
- Kavinsky
- Mitch Murder
- Lazerhawk
もっと見る(あと4件)
- Carpenter Brut
- Perturbator
- The Midnight
- FM-84
代表曲
- Kavinsky — Nightcall (2010)
- Perturbator — Sentient (2012)
- Kavinsky — Roadgame (2013)
もっと見る(あと1件)
- Carpenter Brut — Turbo Killer (2014)
生まれた背景
音楽的特徴の詳細
楽器アナログシンセ(Juno、Jupiter)、DX7、リニアドラムマシン、ボコーダー
リズム100-120 BPM、ガテッドリバーブのスネア、四つ打ちまたはエレクトロビート
発展
2010年代を通じてKavinsky、College、Mitch Murder、Lazerhawk、The Midnight、FM-84らが続々登場。2015年以降『Stranger Things』(2016) のSurvive、『Hotline Miami』(2012) サウンドトラックの成功で大衆化し、Darksynth(Carpenter Brut、Perturbator)が派生した。
出来事
- 2007: Kavinsky『Teddy Boy』 / 2011: 映画『Drive』サントラ / 2012: 『Hotline Miami』 / 2013: Mitch Murder『Current Events』 / 2016: 『Stranger Things』S/Vが80sシンセ復興を後押し
派生・影響
Outrun、Darksynth、Retrowave、Dreamwave、Chillsynthへ分岐。
その後の代表曲
- The Midnight — Sunset (2016)
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
シンセウェイヴが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
